2023年7月15日土曜日

サルデーニャのドルチェは人の温もりと創造力と器用さが感じられる。感動するドルチェ。

(CIR5月号)の5月のリチェッタから、一品目は“アスパラガスとポロネギのグラティナーティ”。
野菜のグラタンですが、この料理のポイントは、白いベシャメルをかけて焼く定番のグラタンではなく、ベシャメルをサフランで黄色にしているところ。
ベシャメルが黄色になっただけで、随分印象が変わるもんですね。

オーソドックスなベシャメル。

白いポロネギのグラタンにはサフランが欠かせない。

さらにこの料理のポイントは黄金色のベシャメルで野菜を覆うのではなく、中央部分にだけかけて、両端のアスパラガスの緑を出しているところ。料理が美しくなるでけでなく、軽快になります。

サフランといえば、先日取り上げたばかりでした。
サルデーニャはサフランの産地で、その料理にもよく使われています。
サルデーニャのサフラン入りドルチェといえば、パルドゥラス。
個性的なサルデーニャのドルチェらしく、丸く抜いた生地に、サフランを加えて黄色くしたリコッタを詰めて角が6個ある籠の形にするという、手先の器用さと創造力が要求されるドルチェ。人の手のぬくもりが黄色いリコッタの地詰め物からも感じられます。

パルドゥラス。

サルデーニャのドルチェ。
作ってている最中は、どんな出来上がりになるのか想像もつかない。
でも、出来上がりは、素晴らしい!!! 長いけど話題になった力作ドキュメンタリー。


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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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