2022年10月31日月曜日

レッチェの甘いもの職人たちが一丸になって売り出すことにした美味しいのに無名のドルチェ、パスティッチョット。



サレントのストリートフードの話題、その震源地はプーリアのパン屋さんだと思うのですが、サレントには、他にも美味しい食べ物が生まれる場所がありました。
パスティッチェリーアです。
そして名物は、“パスティッチョットpasticciotto”。
ストリートフードではなくスイートフード。

プッチェよりは言いやすいし、パスティッチェリーアは個人的にはなぜかパン屋さんより注文しやすい。
パスティッチョットはパスタ・フロッラでカスタードクリームを包んだタルト。
ココア入りパスタ・フロッラや、クリームにアマレーナのジャムを加えたものなどのバリエーションがあります。
パスティッチェリーアやバールでレッチェのナンバー1パスティッチョットを食べ歩く動画↓

パスティッチョット


イタリア・イン・クチーナ

には、レッチェのリリス農園のリチェッタが載っていました。
材料/
《生地》
0番の軟質小麦粉・・500g
重曹・・少々
卵・・3個
砂糖・・250g
レモン・・1個
ラード・・250g
塩・・少々
《クレーマ・パスティッチェリア》
牛乳・・1ℓ
0番の軟質小麦粉・・120g
卵黄・・4個
砂糖・・250g
レモンの皮・・2~3片

・ラードと砂糖、卵、レモンの皮のすりおろし、塩、重曹と一緒に振るった小麦粉を練り、均質の生地にする。冷蔵庫で2時間休ませる。
・その間に鍋で卵黄と砂糖をホイップし、ダマにならないように小麦粉を少しずつ加える。牛乳とレモンの皮も加える。火にかけて沸騰させ、かき混ぜながらクリーム状に煮詰めて冷ます。
・生地を型に敷き込み、クリーム補流し入れて別の生地で覆う。
・250と℃のオーブンできつね色になるまで焼き、冷ましてサーブする。


コロナ禍の2021年6月1日、ジェラテリアやパスティッチェリアが主催したパスティッチョットの日というのが制定されました。



パスティッチョットを食べ歩くのも楽しいけど、復活祭の時期だと、南イタリアのパスティッチェリーアはちょっとした美術館みたいになります。ショーウィンドウに、超可愛いくて芸術的なマジパンの子羊が登場するのです。


その名もペコレッレpicorelle。


パスティチッチェリーアの職人が作ったパスクアのペコレッレは超絶可愛いので、パスティチョットを買うついでに店内のペコレッレもじっくり鑑賞。
食べる気満々で詰め物をしてますが、さすがにこれは食べれない。

生まれたての子羊ちゃん。

地元では超有名だけどプーリア以外では全然知られていない美味しいレッチェ名物、パスティッチョット。
地元のパスティッチェリーアやジェラテリーアなど甘いものの職人の店が団結してパスティッチョットデイを6月1日に制定。



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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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