(CIR)11月月号のリチェッタ、プリ―モの1品めは、鳩の詰め物のボットーニでした(P.4)。
詰め物入りパスタの形の話をつい深堀りしまたが、今度は詰め物の話です。
このボットーニの詰め物、よく考えてみたらかなりレアでした。
何しろ鳩ですから。
ここ何年か、鳩のリチェッタは、さすがに訳した記憶がないです。
詰め物入りパスタの基本ですが、詰め物は、肉入りと肉なしに大別されます。肉入りは肉が主体で、単一種の肉や各種の肉のミックスのロースト、煮込み、ボッリート、内臓、サルシッチャ、生ハムやモルタデッラなどのサルーミなどのことです。
肉類が入らないマーグロ(フレッシュチーズ、リコッタ、じゃがいも、ハーブ、ビエトラやほうれん草などの野菜入り)に大別されます。マーグロの具はパン粉やおろした熟成チーズなどでつなぎます。
さて、今回のボット―ネですが、鳩です。リチェッタを見ると香味野菜と一緒に圧力鍋で煮込み、内臓とジャガイモを加えるようです。
鳩は鶏肉に近いのかなあ、それともジビエかなあ。
地方料理ではウンブリアやトスカーナが鳩料理で有名なようです。
鳩のイン・サルミPiccione in salmì↓
痩せた鶏肉のようですが、野生のハトは猟の獲物。ということはジビエですね。
鳩は捕ってから寝かせる必要があるのですぐには食べられません。
下はトスカーナのマレンマ地方の料理、コロンバッチョ・イン・サルミColombaccio in Salmì。↓マレンマ地方はサルデーニャやアフリカへの野鳥の渡りのルートにあたったので、鳩猟が盛んだったようです。猟の最盛期は10月と11月。デコイを使う猟でした。渡りをする鳩がいるとは知らなかった。そもそも鳩がジビエっていうのも考えたこともなかった。鳩の渡り↓
“鳩の胸肉のタリアータ、ヴィンサント風味”のリチェッタが載っています。
ヨーロッパにいる鳩はモリバトと呼ばれる種類の鳩のようで、ヨーロッパから西アジア、北アフリカにかけて生息しています。
肉はマイルドな味でグリルやロースト、イン・サルミにするのが一般的。
鳩の胸肉のタリアータ↓ジビエにはポレンタがよく合いますね。
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