シュペッツレは麺と言うよりゆるい生地で作るニョッキの一種。
軟質小麦粉と水を混ぜた生地を熱湯に落として固めます。スープの浮き身にしたり、肉料理に添えて肉汁をからめて食べます。
今までずっとイタリア料理のことを調べてきたので、
こうやってたまにドイツ料理の歴史を知ると、とても新鮮です。
ドイツとイタリアは、こんなにも違う文化の国だったんですね。ドイツは北イタリアよりさらに北の中央ヨーロッパ。
トレンティーノは、歴史的にはローマ帝国が長い間支配していましたが中世には司教領となり、後にハプスブルグ家の領土になります。
シュペッッレは料理の付け合わせとして普及したものなので、シュペッツレに添えるドイツ料理に合わせるために、この料理は考え出されました。
ミュンヘンはドイツ南部の州、バイエルンの州都で、ベルリン、ハンブルグに次ぐドイツで3番目に大きな都市。
ミュンヘンの食文化。
シュペッッレを初めとするドイツの食文化を受け継いだイタリアの北の山の地方、トレンティーノ。トレンティーノ料理。
下の動画のシュペッツレはほうれん草とバジリコ入りのかなり緑色のものですが、今月の(CIR)のスイスチャードのシュペッッレ(リチェッタはP.4)も負けないぐらい緑です。
スイスチャードはイタリア語ではピエタbieta、ビエトラbietraなど。日本語では普段草。地中海原産の野菜の一種。
下の動画はビエタ・ダ・コステbieta da costeと呼ばれる品種の下ごしらえ。
・コステを葉と茎に分け、茎は縦に半分に切る。葉の大きなものは葉脈に半分まで切込みを入れる。
・重曹を加えた水に10~15分浸す。
・これを茎、葉の順で15~20分蒸す。葉は10分蒸す。
・フライパンに油、唐辛子、アンチョビ2~3枚を熱し、普段草を加えてなじませる。
(CIR)のリチェッタではシュペッッレの生地にイタリアンパセリやチャードのゆで汁を加えて濃い緑色にしています。
ドイツ料理が一気に地中海料理になります。
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