2022年3月31日木曜日

ベネチアがイン・サオールを食べる日、ベネチアで一番美しい祭り、レデントーレの祭り。

今日のお題は魚料理です。
最近はアブルッツォ料理の話題を取り上げてきましたが、アブルッツォと言えば、アドリア海、アドリア海と言えば、ベネチアです。
アブルッツォから海沿いを北上するとベネチアです。
ベネチアの魚料理から、今日取り上げるのは、“イン・サオールin saor”。
定番のイワシのイン・サオールは、グイド・トンマージの『クチーナ・ディ・ベネチア・エ・ラグーナ
など多くのベネチア料理の本に載っています。
ちなみにこの本には、サオールは魚料理だけではない、という解説とともに、カボチャのサオールも載っていました。


ダビデ・オルターニシェフの地方料理の本、『メイド・イン・イタリー

には、ベネチアではイン・サオールは7月の第3日曜日の夜、レデントーレ祭りの時に、ボートの上で家族が集まって食べる料理 、とあります。
なのでイン・サオールと聞くと条件反射的にこの祭りの動画が見たくなります。

レデントーレ祭りfesta del Redentore

1577年、疫病の終焉を祝ったベネチアで一番美しいと言われる祭り、レデントーレの祭り。地元の花火大会の雰囲気にそっくり。

一族が大集合するんですね。
今日のリチェッタは、グイド・トンマージから“カボチャのイン・サオールzucca in saor”をどうぞ。

材料/4人分
カボチャ・・1㎏
白玉ねぎ・・4~5個
松の実・・40g
レーズン・・50g
ビネガー・・200ml
白ワイン・・1/2カップ
揚げ油用ピーナッツ油、塩、こしょう

・カボチャは皮、種、綿を取って薄く切る。
・たっぷりの熱い油で少量ずつ揚げ、シートに取って油を切って塩をする。
・玉ねぎの薄切りを油で焦がさないようにソッフリットにし、ワインで戻したレーズンとビネガーを加えて数分煮る。色がつかないようにする。
・テリーヌにカボチャと玉ねぎ、松の実一握りを材料がなくなるまで交互に重ねてこしょうをかける。
・覆いをして1日休ませてサーブする。

サルデ・イン・サオール。

動画は見つからなかったけど、

カルロ・カンビの『ミリオーリ・リチェッテ・デッラ・クチーナ・レジョナーレ・イタリアーナ』には

“アンコウのイン・サオールcoda di rospo in saor”という料理もありました。




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ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ

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シチリア出身のシェフがミラノで出した店は、その名もイカの卵。イカの卵はベネチアのチケッティの珍品中の珍品でした。

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