2022年3月28日月曜日

鶏肉のカッチャトーラは地方の珍しい食材を使わないので世界中に広まったのかも。

今日のお題は“鶏肉のカッチャトーラPollo alla cacciatora”
スローフードの力作の地方料理書、『イタリア・イン・クチーナ

ではピエモンテ州の章に載っているが、ルーツはエミリア地方とも考えられている、とある。昔からある家庭料理で、北イタリア各地に普及している。
歴史の古い家庭料理のリチェッタは、各家庭で進化しているので、これが正しいというものはない。
本にリチェッタを提供したのはアスティのレストラン、Ristorante Belbo da bardòn。

この店はスローフード御用達で、『オステリア・ディ・イタリア

でもたっぷり紹介されている。というか、そもそも、『オステリア・ディ・イタリア』が新しくなったのが『イタリア・イン・クチーナ』なのです。

下の動画の人気投票ではアスティでベスト10に入っています。
スローフードは、ピエモンテのオステリアのベースとなる店で、温かい雰囲気やもてなしのよさから客はすぐにファンになる、もちろん料理も美味しい、と高評価。


それでは『イタリア・イン・クチーナ』から同店の“鶏肉のカッチャトーラ”を訳してみます。

Pollo alla cacciatora 鶏肉のカッチャトーラ
Del belbo da bardòn, San Marzano Oliveto(Asti)

材料/下ごしらえした平飼いの鶏・・1羽
赤と黄のパプリカ・・各1個
ソース用トマト・・4~5個
セロリ・・2本
にんじん・・3~4本
玉ねぎ・・3~4個
バジリコ・・1房
ローズマリー・・1枝
白ワイン・・1カップ
ブロード・ディ・カルネ
EVオリーブオイル、塩、こしょう
砂糖・・大さじ1

・玉ねぎとローズマリーのみじん切りを油でソッフリットにする。
・焼き色がついたら小さく切った鶏肉を入れる。
・フライパンのソッフリットを取り出す。セロリ、にんじん、パプリカを小さく切る。
・鶏肉にワインをかけてアルコール分を飛ばし、レードル2、3杯のブロードをかけてブラザーレする。半ば(30~40分煮たら)で野菜を加えて塩、こしょうする。
・トマトを湯むきして小さく切る。砂糖とバジリコを加える。
・鶏肉が煮上がったらトマトを加える。



地方独特の食材を使っていないので、世界中に広まったのも納得。でも、その分料理は地方色が薄まった。

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ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ

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質問、去勢鶏のチョウザメ風て、どんな料理でしょう。想像するとちょっと面白いけど、チョウザメもキャビアも一切入りません。

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