2022年3月18日金曜日

復活祭のドルチェは手先が器用でセンスがある人向きの3D。今年もペコレッラの季節がやってきた。

コロナや、戦争、地震と、色々ありすぎてすっかり忘れていました。今年の復活祭、4月17日だったんですね。
復活祭はキリストの再生と春の再来を祝う祝日。
しかもキリスト教徒は、復活祭の前に四旬節という断食まであって、春のご馳走は、ウキウキ気分を大いにもり立てます。
復活祭を象徴する食材は、卵と子羊。他にもパン、発酵食品、リコッタ、ハーブなどがあります。
私の場合は“ペコレッラpecorella”です。
シチリアのマジパンの子羊です。

南伊のパスティッチェリーアにペコレッラが登場すると、春だなあ、と思います。

背中に付けた赤い旗は、復活したキリストが持っているものと同じで死に勝利したことを示しているそうです。
下の動画は型を使わないペコレッラ。
なにこれ、超かわいい。

プーリアには、卵を子供や友人への贈り物にするドルチェがあります。
鳩、カゴ、三つ編み、人形、花など様々な形をしたドルチェで、どれも卵をのせています。
洗礼による現在からの開放を象徴しているそうです。
スカルチェッレscarcelle

材料/
00番の小麦粉・・500g
砂糖・・120g
卵・・2個
レモンの皮のすりおろし・・1個分
EVオリーブオイル・・100ml
ベーキングパウダー・・1/2袋
室温の牛乳・・50ml
ゆで卵・・4個
牛乳少々を加えた溶き卵・・1個
カラーチョコスプレー
鳩の目用のコーヒー豆、チョコチップ、レンズ豆など

・小麦粉をフォンタナに盛り、砂糖、卵、レモンの皮のすりおろしを加えてオリーブオイルを少量ずつ加えながらこねる。ベーキングパウダーと牛乳(少しずつ)も加える。
・その間にゆで卵を作る。
・生地をラップで包んで30分休ませる。
・生地を厚さ1cmに伸ばす。うさぎ、鳩、カゴなどの型紙をのせて切り抜く。生地の切り落としでかごの取手を作る。残りはさらに紐状に切る。
・生地に卵をのせて紐状の生地で固定する。余った生地を切り落とす。溶き卵を塗ってチョコスプレーを散らし、鳩の目をのせる。
・170℃のコンベクションオーブンで20分焼く。

以上、手先の器用な人とセンスのいい人のためのパスクアのドルチェでした。

最後はサルデーニャのドルチェ、ティリカスtilicas

材料/
セモリナ粉・・350g
ラード・・70g
塩・・少々
砂糖・・小さじ2
ぬるま湯・・1/2カップ

・上記の材料をこねて均質のなめらかな生地にする。
・ボールに入れて覆いをし、冷蔵庫で30分休ませる。
・詰め物を作る。炒ったアーモンド250gをミキサーで粉にする。
・サーパ(ぶどうの果汁を煮詰めたもの、ガッルーラとロゴドゥーロ地方の特産品)500mlと水1カップを沸騰させる。
・蜂蜜小さじ2、無農薬のオレンジ1個の皮のすりおろしを加える。
・かき混ぜながらセモリーノ100gと粉にしたアーモンドを加える。鍋肌から剥がれてポレンタ状になるまでかき混ぜながら煮る。
・火から下ろして冷ます。
・生地を少量ずつ薄く伸ばし、ギザ刃のカッターで12×5cmの長方形に切る。
・中央に詰め物を1本絞り出し、生地を閉じる。
・生地を渦巻状に巻いて端を閉じる。表面にサーパを塗ってアラザンで飾ってもよい。
・150℃のコンベクションオーブンで15分乾かす。焼き色はつけない。オーブンから出して冷ます。

地方料理のおすすめ本、『イタリア・イン・クチーナ


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ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ

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