2021年10月15日金曜日

ランゲ料理の女王、ジェンマは、人口400人の村に世界中からお客を呼ぶ。

今日のお題はシェフ。
タヤリンと言えばこの人、と言われるシェフ、ジェンマさんです。
過去にも何度か取り上げられて記事を訳しているので、かなりおなじみの人。
最近ではほんの2ヶ月前、(CIR)の9・10月号の『タヤリン』の記事に登場しています。
どんだけ愛されているんだ、この人のパスタは・・・。
タヤリンはタリエリーニのこと。ピエモンテのパスタです。

下の動画でジェンマが語っている通り、ジェンマは、ピエモンテのランゲ地方のロッディーノという、人口わずか400人の村の地元民相手の素朴なオステリア・チルコロ・ディ・ロッディーノというランゲ地方の伝統料理を出す店を38歳で受け継ぎ、伝統料理の一品として母親から教わったタヤリンも出したところ、これが評判になり、店を買ってオステリア・ダ・ジェンマという自分の店を始めました。その後もさらに評判になり、店では毎週木曜日に村の7、8人の高齢の女性たちと一緒にタヤリンやラビオリを打っています。この仲間たちとは仕事の後、食事やカードをして1日を過ごしています。
麺を伸ばす麺棒も木製テーブルも、すべてタヤリンのための特製。
そしてジェンマのタヤリンを食べるために、人里離れたロンディーノまで、世界中から大勢の人が毎週やってきます。週末は3〜4ケ月前に予約が必要なほどです。

リチェッタは今月の(CIR)P.40〜。
リチェッタの中にはインサラータ・ルッサもありますが、ポテトは畑で育てたものだそうです。

ロッディーノのオステリア・ダ・ジェンマ


デ・チェッコが地方ごとに優れたシェフを紹介する本、パスタ・ヴィアッジョ・イン・イタリア

でピエモンテのシェフとして取り上げられていたのは、ソッリーゾのルイザ・バラッツァシェフ。
シェフの最高の名誉であるイタリア功労勲章も受けています。

ピエモンテのシェフのリーダーの一人、ホテル・ソッリーゾのルイザシェフ

スローフードの地方料理のパスタの本『パスタ・フォルメ・デル・グラノ
にはタヤリンで知られる店の情報も。

グランシェフのグループ、レ・ソステのメンバーでもある。

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