2021年10月21日木曜日

スポンジ生地、カスタード、アルケルメスというお約束の組み合わせがウィーン風になると、こんなにお上品に・・・。

クチーナ・イタリアーナ』2020年1月号

から、今日は地方料理の定番料理classici regionaliの話。
お題はトレンティーノ・アルト・アディジェ州のドルチェです。

アルト・アディジェ

この長い名前の州は、南チロルやドロミテという別名の方が身近かも。
家庭のドルチェの主役は、パン、じゃがいも、りんごという、典型的山の地方で、さらにオーストリアの影響を色濃く受けているのが特徴。
りんごのストルーデルが有名ですが、これもオーストリアのドルチェ。

クチーナ・イタリアーナが選んだトレンティーノの定番ドルチェは、ソッフィアータsoffiataです。
シロップを塗ったスポンジ生地とカスタードクリームを重ねるというベースは、よくあるパターン。
違うのは、アルケルメスを加えたピンクのメレンゲで覆うこと。
仕上げにオーブンでグリルします。
黄色いスポンジ生地がピンクのメレンゲで覆われるという、とってもかわいいケーキです。

オーストリアのシュトルーデル

それではリチェッタです。Soffiataソッフィアータ
材料/8人分
《クレーマ・パスティッチェリア》
牛乳・・500g
グラニュー糖・・80g
コーンスターチ・・40g
卵黄・・4個
バニラ
《パン・ディ・スパーニャ》
グラニュー糖・・75g
小麦粉・・75g
卵・・2個
塩、型用バター
《仕上げ》
グラニュー糖・・80g
ラム酒・・50g
アマレッテイ・・24個
アルケルメス

・カスタードクリームを作る。牛乳と開いたバニラ1/2本を熱する。
・卵黄と砂糖、コーンスターチをホイップし、熱い牛乳を濾しながら加える。鍋に入れて火にかけ、1/2分沸騰させて火を止める。クリームを冷ます。
・スポンジ生地を作る。卵、砂糖、塩少々をじっくりホイップする。振るった小麦粉を加えてさっくり混ぜ、直径18〜20cmの型(バターを塗って小麦粉をまぶす)に流し込む。180℃のオーブンで20分焼く。型から出して冷ます。
・ラム酒と同量の水を混ぜる。
・スポンジ生地を厚さ2cmにスライスし、オーブン皿の底に敷き込んでラム酒のシロップを塗る。クリームで覆う。
・アマレッティをシロップにさっと浸してクリームの上にのせ、残りのクリームで覆う。
・卵白を堅く泡立てて砂糖を加え、さらにアルケルメス大さじ2を加える。
・ピンクのメレンゲをスパテラで塗ってドルチェを覆い、オーブンの上火で6〜8分グリルする。

スプーンが添えられているので、スプーンで食べるドルチェですね。

そろそろ(CIR)2月号が発売になります。
=====================================

0 件のコメント:

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

今日のお題は、メイド・イン・イタリーの食材です。(CIR2022年1月号P.37の記事) その食材は、ベルモット。ピエモンテ州トリノで誕生したフレーバード・ワインです。 白ワインにスパイスとハーブを加えて香りをつけたもの。 ところで、ベルモットはドイツ語の“ヨモギWermut”が...