フィレンツェのグルメガイド(CIR2月号の記事P.22)、今日のお題はチブレオです。
ぼんやりと名前だけは聞いたことあったけど、店の名前なのか、料理の名前なのか、よく分からず、いまでもそんな状態でした。
早速調べてみると、この料理はかつてはフィレンツェ料理の典型的なセコンド・ピアットでした。ベースは鶏の内臓(レバー、肉垂、とさか、心臓、睾丸など)のフリカッセです。卵、ブロード・ディ・カルネ、玉ねぎ、セージを加えています。今ではトスカーナのレストランのメニューからは消えてしまった料理だそうです。でも、グルメで知られるイタリア料理史上の重要人物、カテリーナ・デ・メディチの好物だったそうで、この歴史上に燦然と輝く事実がある限り、イタリア料理から完全に消滅することはないでしょう。カテリーナは食べ過ぎて消化不良を起こすほど好きだったそうです。チプレオという名前はラテン語で“玉ねぎ”という意味のcoepaが語源とか。
チブレオ
ちなみにカテリーナ・デ・メディチについては、次号の3月号に特集記事があり、衝撃の新事実が書かれています。初めて知って、びっくりしました。面白い記事です。ぜひ、ご期待ください。
ストリートフードの本の傑作、『ストリート・フード・アッラ・イタリアーナ』にも、ちらっとその名前が出てきました。それによると、チブレオはファビオ・ピッキという有名なシェフの店。
フィレンツェのトリッパ料理を色々調べて気が付いたことがあります。ランプレドットが外国人観光客にも大人気だ、ということを言い表す時に度々使われているのが、日本人にも人気だ、という表現。ランプレドットの屋台に並んだことのある身としては、こっぱずかしいけど、否定はできません。
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