今日の料理はトスカーナの“スコッティリアScottiglia”です。
(CIR10月号.P.37)のこの記事の冒頭にある通り、「陸のカチュッコ」と言われる料理です。
カッチュッコcacciuccoは、トスカーナの漁師町、リヴォルノ名物のズッパ・ディ・ペッシェ。
リヴォルノはメディチ家の元で栄えた活気のある港町で、漁港にはトルコ、シチリア、アドリア海沿岸など地中海の各地から漁師たちがやってきました。
魚は市場で売りましたが、売れ残った魚や骨が多い魚、安い魚は漁師たちのものになりました。
リヴォルノLivorno。
リヴォルノの魚市場。
ティレニア海の北の端で漁をする小さな船団の船の上で作りだされた味の強い漁師料理が、カッチュッコです。最初は船の上で作っていましたが、やがて家庭で漁師でなく女性が作るようになりす。魚が少ない時は、トスカーナのズッパには欠かせないあぶってにんにくをたっぷりこすり付けたパーネ・ショッコを加えます。
やがて隣のヴィアレッジョにも広まります。リヴォルノは岩場の魚、ヴィァレッジョは砂場の魚を使うと言われ、さらにタコ、イカ、シャコ、ムール貝などの甲殻類入りでデリケートでマイルドな味。そのため、リヴォルノ風カッチュッコはリヴォルノ人気質と似ていて、まじめで率直で妥協せず、トマトも骨もたっぷり入れる、と言われています。料理に加えるワインは白ではなく、地元の強い赤ワイン。
カッチュッコ。
カッチュッコはcacciuccoはCが5つもある料理名が有名ですが、リヴォルノ市民はCの数にはこだわりがあるそうです。で、一番よくある間違いは、Cを4つにしてしまいうということ。caciuccoと発音するのはNG。ちなみに日本語だとC5つだとカッチュッコですが、4つだとカチュッコになります。わかんないよねー。
リヴォルノのカッチュッコ祭りでヴィァレッジョのカッチュッコと対決。おばちゃんたちガチンコすぎてちょっとこわい・・。
カッチュッコの話は歴史の古い町の名物料理だけあって話題が尽きず、本題に入れなかったです。
本題はスコッティリアだからね。
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