今月のグルメ旅は、カンパーニアのカゼルタcasertaです。
(CIR10月号)のこの記事には、“カゼルタには心に残るものがある”というサブタイトルがついていました。
イタリア料理に興味のある人なら、一度は訪れてみたい街、ナポリ。
最初に興味を引くのは、ピッツァかも知れません。
2度、3度とナポリに訪れるうちに、今度は近隣の街にも行ってみたい、と思うようになります。
ナポリの次に訪れたくなるのが、世界最大の王宮があるカゼルタです。
南伊のベルサイユ宮殿とも呼ばれる巨大で壮麗なこの宮殿は、世界遺産で、ナポリからも近く、カオスなナポリと比べると、まるで別世界で、別の世界線にあります。
カゼルタ。
カゼルタの王宮は、ナポリの騒がしさと有り余るエネルギーに疲れ始めた頃に訪れるのにぴったりの場所です。
特に、庭園の一番上にあるディアーナとアクタイオンの噴水は、傑作です。 おそらく、カンパーニアに観光に訪れる人の多くは、この王宮が目的でしょう。
料理が目的でナポリに訪れる人たちは、この街のピッツァの美味しさの虜になり、モッツァレラの虜になります。やがて、カゼルタがモッツァレラの産地であることを知ります。むしろ、モッッァレラはカゼルタの宝とまで言われていて、王宮に匹敵する名物なのでした。
カゼルタのモッツァレラ。
カゼルタの上質のモッツァレラは、餌は地元の干し草のみで、放牧した水牛のミルクから造られる。
カゼルタがモッツァレラの産地だということを知るころには、かなりナポリ料理の通になっているはず。
そうすると外せないのがピッツァです。
そしてカゼルタにもナポリピッツァのカリスマが複数いることに気が付きます。
そして次回は、王宮よりも、彼らのピッツェリアが目的地になります。
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、(CIR2021年10月号)
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