(CIR/7月号)のリチェッタ、次の記事は“パンと水”です(生地の日本語訳は、P.21~)。
イタリア人にとって、“パンと水”と言えば=修道士。
羊飼いと修道士は、イタリアの生活と深く結びついているのに、日本では知りようのない未知の世界。
私も、以前ローマで、教会で造っているリキュールが欲しくて、教会の売店のようなところに迷い込んだことがありました。確かバチカンが舞台の映画『天使と悪魔』の聖地巡礼というなんともミーハーな目的で訪れたのでした。そこには神父さんか誰か聖職者がいて、私のような観光客の相手をしていました。この時の会話が、生まれて初めての神父さんとの会話でした。ちょっと構えていたのですが、とても愛嬌のある陽気な人で、聖職者のイメージが根底から覆されました。
修道女の料理、野菜とパンコット。
そんな聖職者にぴったりだったのが、質素の極み、パンと水の料理です。記事ではパンコットを始めとする、質素で地味な料理をおいしくする手法が紹介されています。
まずいえることは、質素な料理ほど、食材は吟味せよ、ということ。ただし、ムール貝は贅沢すぎる、というかなりシビアな条件です。
1品目のパンコットは、ミニトマトやオリーブといった他の食材とパンを同じ大きさにして、離乳食感を消し、ゴロゴロ具材が美味しそうな料理にしました。
次はパンツァネッラです。ビネガーとオイルで調味するトスカーナのパンとフレッシュな野菜のサラダ。
トマト゜が新大陸から伝わる前から他の野菜で桜れていたバリエーションが豊富な料理。
でも、その見た目から、今一つゴージャス感が薄い料理。今月のリチェッタでは、これにほくじたブッラータをトッピングしました。
パンツァネッラはトスカーナの伝統的農民料理。夏に作る料理。各家庭ごとに自慢のリチェッタで作られている。
ブッラータなどパンツァネッラのトッピングのバリエーション。
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