今日はCIR3月号の今月のリチェッタ、ノンナの料理から、ブリーモの2品めです。
フランクシナトラ風ファルファッレ(リチェッタはP.6)。
ヒントは、客をもてなすのが好きだった姑が、シナトラの映画を観た後に造ったパスタ、ということだけ。
実は、ご近所に韓流俳優にはまっているおばあちゃまの知り合いがいて、この状況がすごくよくわかります。
でも、フランク・シナトラって、1915年生まれの第二次大戦前の人だから、さすがに今どきの人は知らないだろうなあ。
下のPVは1960年代のポップアルバムチャート1位になったアルバムから。
俳優としては映画『地上より永遠に』で1553年のアカデミー助演男優賞もとっていて、まさに20世紀のアメリカを代表するエンターテイナー。
かなりのプレイボーイとして知られ、マフィアやケネディ家との関係など、アメリカが輝いていた時代の伝説的エンターテイナー。
彼は父親がイタリア系アメリカ人、でも、彼がファルファッレのレシピを残したなんて話は、どこにもないので、たぶん、シナトラファンのおばあちゃんのまったくのオリジナル。
そもそも、ショートパスタのファルファッレは、地方料理の分野で登場することがまったくない、サラダや冷製パスタ向きのパスタ。
それを今月のリチェッタでは生クリーム、パルミジャーノ、サフランのソースでちゃちゃっと1品にしている。
ビーツ入りの赤いファルファッレ。
グラニャーノのメーカーの中には、ファルファッラを大きくしたファルファローネを造り出したメーカーも。ファルファッレのリチェッタを調べる時は、ショートパスタのことを知らないと。
そもそももっとも初期のショートパスタはロングパスタを折ったもの。さらにはショートパスタ用ダイスが造られるようになり、様々な形のショートパスタが工場で造られるようになりました。
ファルファッレのルーツは、北イタリアの伝統の麺棒でのばすパスタ。
なので造り手次第で様々なバリエーションが生まれました。
今、かなり悩んでも大量生産する方法が全然分からないのが、パスタ・アットルチリアータpasta attorcigliataと呼ばれるねじるパスタ。結局手で作るのかな・・・。
次回はショートパスタの話。
=====================================
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
(CIR)2020年1月号、(CIR)2020年2月号、(CIR)2020年3月号、(CIR)2020年4月号、(CIR)2020年5月号、(CIR)2020年6月号、(CIR)2020年7月号、(CIR)2020年8月号、(CIR)2020年9月号、(CIR)2020年10月号、(CIR)2020年11月号、(CIR)2020年12月号、(CIR)2021年1月号、(CIR)2021年2月号、(CIR2021年3月号)
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
スローフードのスクオラ・ディ・クチーナシリーズ
『スーゴとソース』
『カッチャジョーネ』
[creapasso.comへ戻る]
0 件のコメント:
コメントを投稿