今年に入って、『クチーナ・イタリアーナ』誌でベル・パエーゼという連載が始まっています。
イタリア各州の食文化を紹介する記事です。20ある州を毎月、4、5州ずつピックアップしています。2月号ではヴァッレ・ダオスタ、カンパーニア、ラツィオ、リグーリアを取り上げていましたが、毎月各州を一言で言い表わすようなサブタイトルがついています。
ヴァッレ・ダオスタのことは、若者の移住が多い人気の地方、と説明していました。
北の端の、あまりなじみのない州ですが、ヴァルペッリ―ネで百頭の牛を飼っている移住者の若者は、モーツァルトやベートーベンを牛に聞かせながら乳搾りをするそうです。毎朝3時に起きて放牧地で乳搾り。午後には2回目の乳搾り。彼にとって牛は誇り。
ヴァルペッリ―ネの夏
ヴァッレ・ダオスタはあまりなじみがない州ですが、今日は記事のビジュアル解説をどうぞ。
さすがにこの地方はイタリアでも別世界。
アルプスの夏は素晴らしい。
下はお隣のオーストリアの牛飼いの家族の動画。牛は家族の一員で、全部に名前がついてるんだって。
アルプスのチーズ。
牛の飼育の基本は移牧。文化のルーツもここにあります。
牛の移牧は羊と違って迫力あるなあ。でも草を食べながら移動して、その草の香りがチーズの香りになるのは一緒。ちなみに、ここでは牛は4000頭、ヤギは5000頭飼ってる。どちらもその目的はチーズ。ヴァッレ・ダオスタのチーズと言えば、フォンティーナfontina。
ヴァッレ・ダオスタとフォンティーナのPV。
フォンティーナに描かれている山は、この地方のシンボル、イタリアで一番高い山、モンブランことモンテビアンコです。
モンブランはモンテビアンコの姿をドルチェで再現したもの。さらに、ヴァッレ・ダオスタの名産品、栗をたっぷり使うドルチェです。
モンブラン。
大理石を使うトスカーナのコロンナータのラルドとは違って木の桶で熟成させます。軽くあぶった黒パン、蜂蜜と一緒にアペリティーボとしてサーブしします。
今回はここまで。次回に続きます。
ちょっとお知らせ。CIR3月号は近日中に発売です。
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