2021年5月8日土曜日

ズッパ・イングレーゼ・ナポレターナ?

イタリアのクラシックドルチェ、トルタ・デッラ・ノンナの次は、ドルチェ・アル・クッキアイオ。dolce al cuccchiaio、スプーンで食べるドルチェの王様、ズッパ・イングレーゼです。
イタリアのドルチェなのにイングレーゼとは、という謎も定番。一節では、ロンドンからフェラーラに戻った外交官がロンドンで食べたトライフルを再現した、という話が一番知られています。
昔はイタリアンの代表的なドルチェでしたが、今は、ブームはすっかり去ったといった状態。

ちょっと変わった動画を見つけました。
ナポリを代表するカフェとして知られるガンブリヌスのズッパ・イングレーぜです。
いったいナポリとズッパ・イングレーゼがとう関わっているのか。
下の動画によると、ナポレオンを破ったことで知られるイギリス海軍のネルソン提督にまつわる話のようです。
彼は戦いで負傷してナポリで治療を受けていたようです。
その際、ナポリのために戦った彼のために盛大な祭りが開かれ、その席でお披露目されたのが生地にリキュール入りシロップを染み込ませて重ねたズッパ・イングレーゼだったそうです。
思っていたよりかなり説得力がある説。
しかもズッパ・イングレーゼ・ナポレターノは徐々に広まっているようです。
すでに一般の人の動画も上がっていました。

ガンブリヌスのズッパ・イングレーゼの材料は、
 パン・ディ・スパーニャ
 クレーマ・パスティッチェリーア
 アマレーナ
 ラム酒
 卵白
 粉糖
 
・スポンジ生地を2段に切り、下段のスポンジにラム酒のシロップ、カスタード、アマレーナ、スポンジ、ラム酒、カスタード、アマレーナの順で重ねてシロップを染み込ませたスポンジで閉じます。これをカラメル入りイタリアンメレンゲで覆ってフランベします。
作り方や構成は似ていますが、スプーンで食べるドルチェには見えないですねえ。
それにしても謎なので、久しぶりにガンブリヌス

の本を見てみました。いつ見ても謎な表紙の絵は別にしても、ナポリの老舗カフェの歴史を感じる素晴らしい本です。
ババのリチェッタはたくさんあるのですが、ズッパ・イングレーゼの話はないなあ。

ガンブリヌス↓

本家を主張するフェラーラのズッパ・イングレーゼの動画もどうぞ。

ニュートン地方料理シリーズのドルチ・ナポリターニには、一番最後にズッパ・イングレーゼが載っていました。ちょっとびっくり。




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ジェラートはパンとの相性も良いデセール。シチリアとナポリの人のジェラートの食べ方は、ほんとに自由。

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