2020年4月29日水曜日

とっつきにくいのに美しくて魅せられる大女優みたいなパスタ。

今月の「総合解説」から、地方料理2つめは、サルデーニャです。

一品目は“クルルジョネス”。P.13、P.17
パスタのように見えないその名前や外見からは、サルデーニャのパスタの真髄とも言える“???”が詰まったような、詰め物入りパスタです。
クルルジョネスは、1つ目のルはluで、2つめのルはフランス語のrのように発音する、日本人が苦手で発音できない発音で超難しい。
成形の方法を文章で説明するのも至難の業。
名前を呼ぶのも成形するのも、最初から避けられているようなとっつきにくさです。

ラビオリ・サルダことクルルジョネス。

この麦の穂のような形に成形できる機械はないので、今でもすべて手作業で作るパスタ。
詰め物はじゃがいもとペコリーノ。

イタリアで最も人口が少ない県、オリアストラが発祥地。

オリアストラ。

オリアストラのクルルジョネスは地元産のじゃがいもがポイント。
クルルジョネスはオリアストラのIGP製品。管理組合によると年間売上は500万ユーロ。
地元の女性の80%がクルルジョネス作りに携わっているそうです。


短い動画があったのでリチェッタを訳してみます。

culurgiones/クルルジュネス

詳しいリチェッタは「総合解説」をご覧ください。
・詰め物を作る。じゃがいもは皮をむいてゆで、マッシャーで潰してチーズと混ぜる。ミント、にんにく、油も加える。冷蔵庫で数時間休ませる。
・にんにくをみじん切りにする。ミントをみじん切りにする。
・ボールに小麦粉、油、水を入れてる。こね、なめらかな生地にする。
・麺棒で薄く伸ばし、コップの縁で丸く抜く。
・詰め物を少量ずつまとめてのせ、つまんで閉じる。
・トマトのパッサータに油、塩、バジリコを加えて熱する。
・塩を加えた湯でクルルジョネスをゆでる。浮かび上がったら取り出してトマトのパッサータを敷いた皿に盛り付ける。
・ソースをかけてチーズを散らし、バジリコで飾る。


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総合解説
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パスタがベースの現代イタリア料理の歴史を感じられる未知の味の料理を作るアルべルト・ジッポー二シェフ。

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