2020年3月3日火曜日

シチリア風リーゾ

きのうのフィレンツェ風リゾットは、ぶっちゃけ偶然見つけたリチェッタでした。
そして今日も見つけました。
今日はシチリア風リーゾです。
残念ながら、シチリア風リゾットはまだ見つかっていません。
でも、シチリアにはアランチーニという米料理の傑作があるし、イタリア産食品のプロモーションをするこちらのサイトによると、カターニア平野では8世紀頃から米の栽培が行われていたそうです。
米料理が生まれる土壌は揃っています。

アランチーニが広まったのは、もちろん米の栽培が広まった結果です。
ルーツは11世紀にシチリアに広まったアラブの文化でした。
アラブ人は米と肉を混ぜたアランチーニを携帯食として利用していたそうです。
おにぎりと発想は同じです。

カターニア風アランチーニ

シチリア料理はアラブの影響をたっぷり受けて独自のものに育っていきました。
肉がゴロゴロ入っていて、質素な農民のフィレンツェ風リゾットとはだいぶ違います。
リーゾとリゾットの違いは、米をただゆでればリーゾで、リゾット方式の煮方(米を炒めてブロードを吸わせ、米のデンプンを煮汁に溶かしながら煮る)をしたものがリゾットです。

さて、それではシチリア風リーゾです。
参考にした本は、価格の安さで人気の“ニュートン”のディ・マーレ・シリーズの『シチリア』です。
シチリア風リーゾは、シチリアの食材をたっぷり使うところから人気のシチリアの米料理の一つ。

シチリア風リーゾRISO ALLA SICILIANA
材料/4人分
 米・・400g
塩漬けアンチョビ・・4尾
にんにく・・1かけ
イタリアンパセリ・・1束
種抜き黒オリーブ・・100g
ケッパー・・大さじ1
熟したトマト・・500g
EVオリーブオイル
塩、粉唐辛子

・トマトは皮を湯むきして種を取り、刻む。
・潰したにんにくを油大さじ5でソッフリットにし、色がついたら取り除く。
・塩抜きして骨を取り、刻んだアンチョビを加えて溶かす。
・トマト、ケッパー、輪切りにしたオリーブ、イタリアンパセリのみじん切り、塩、粉唐辛子を加えて10分煮る。
・米をアルデンテに塩ゆでして水気を切り、サルサであえる。

ケッパー、オリーブ、トマト、アンチョビなどの具材がシチリア産であればばっちり。


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総合解説
ニュートン・クチーナ・レジョナーレ”シリーズ

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