2020年3月21日土曜日

天才建築家の名がついたチョコレートケーキ、トルタ・バロッツィ

昨日の写真は、トルタ・バロッツィtorta Barozziでした。

famous Torta Barozzi

トルタ・テネリーナtorta tenerinaによく似ているということで紹介したのですが、
Torta tenerina

そもそもテネリーナも、聞いたことないし・・・。

テネリーナはフェラーラの名物ドルチェで、街のトラットリアやパスティッチェリアには必ずあるらしい。
一方バロッツィはモデナの南のヴィニョーラの名物。
地図で見ると、たいして離れてないので、両方を食べ比べも十分可能。
桜の名所だったんですね。
食文化的にはボローニャと結び付きが強い地方。
このタイプの柔らかくて平らなチョコレートケーキはエミリア地方の家庭のドルチェ。

ヴィニョーラの2017年の桜。謎・・・。

ほとんど桜見てなかった・・・。

トルタ・バロッツィは1887年にヴィニョーラのパスティッチェリーアが考え出したチョコレートケーキ。
大ヒットしてあっという間に街のシンボルに。
最初はトルタ・ネラ(黒いケーキ)と呼ばれていましたが、後にヴィニョーラ出身の天才建築家、ジャコモ・バロッツィの名をとって、トルタ・バロッツィという名前になったそうです。

ジャコモ・バロッツィの代表作、ローマのジェズ教会

この教会を訪れた時は荘厳な美しさに言葉を無くすほど感動し、イタリアの数ある教会の中で一番好きな教会になりました。
ちなみに、ザビエルの右手が収められている教会です。

トルタ・バロッツィ

上の動画のリチェッタを訳してみます。
材料/20✕20cmの型1台分
ピーナッツ・・100g
軽くトーストした皮つきアーモンド・・100g
卵・・3個
砂糖・・150g
バター・・120g
エスプレッソを入れた後のコーヒーの粉・・30g
エキストラビターチョコレート・・180g
ラム酒・・大さじ1

・ピーナッツとアーモンドに砂糖大さじ1を加え、残りをボールに入れる。卵を加えて白くなるまでホイップする。
A.室温のバターをホイップする。湯煎にかけて溶かしたチョコレートを加えてさっくり混ぜる。
B.ホイップした砂糖と卵にふるったコーヒーの粉を加える。
AとBを混ぜる。
・ラム酒を少量ずつ加える。
C.ピーナッツとアーモンドをミキサーにかけて粉にする。
・Cを少しずつ加える。
・型にバターを塗ってパン粉を少量まぶす。またはシートで覆う。
・180℃のオーブンで約30分焼く。
・串を刺してみて乾いていたら焼き上がり。冷めたら型から出して裏返し、四角く切る。

コーヒー入りじゃなくて、コーヒーの粉入りチョコレートケーキでした。

フェラーラでテネリーナがおすすめの店、リッツァーティ

チョコレート職人の兄弟の店。

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総合解説
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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...