(CIR5月号)の記事のビジュアル解説。今日のお題は“永遠の都、ローマの食文化”です。
記事の日本語訳はP.28。まずはローマ料理の入門編。
イタリアの外食産業の中でも、トレンドに敏感なことで世界中に知られているのはミラノ。でも、ローマを有名にしているのは、この街のオステリーアです。以前から、「打倒寿司、トリッパ万歳」というのがこの街の傾向でしたが、最近はそれが顕著になっているようです。伝統的なローマ料理を出す店が大繁盛しています。
さらにローマ料理は“ユダヤ料理”、“ラツィオの農民料理”、“クイント・クアルトの料理”の3つの柱で構成されています。
二人のアメリカ人女性の初ローマ。ローマにやってくる観光客は多かれ少なかれ、みんなみんな感じ。特にアメリカのような若い国から来ると、見るものすべてが重厚で、ワクワクで、口が開いちゃう。そのうち冷静になって、自分も世界中からやってくる大勢のお上りさんの一人、という現実に気が付く。
ほとんどの外国人はローマにやってくるので、彼女たちを見ていると、自分が初めてイタリアにやって来た時の事を思い出します。誰もが体験する貴重な思い出。私の場合は卒業旅行で初一人旅。バックパックをしょって、ロンドン経由でギリシャのアテネから飛行機で到着しました。それまでの生活とあまりにも違う世界が広がっていて、空港からのバスが夕暮れ時にコロッセオのすぐ横を通った時は、感動しました。
これから一人旅が始まる、という緊張とごった混ぜになって、すべてのものに感動していました。松並木さえ、これがローマの松か、と新鮮でした。
ローマの松
テヴェレ河の右岸で、ヴァチカンの南がローマで最も人気の個性的な地区、トラステヴェレ。元々はエトルリア人の住む地区だったが、テヴェレ河の左岸に街を作ったローマ人によって征服された。
テヴェレ河
トラステヴェレ
ローマ料理は臓物料理とも言われる。食肉処理場で働く人たちが、売り物にならない内臓を持って帰り、それを料理したものがローマの名物料理として知背れるようになったからだ。貧しく、庶民的で、地元に固執し(ローマ郊外のカステッリ地方より外では味わえない)、大げさで、あまり上品でないところなど、臓物料理はローマっ子たちとそっくり。ところが現代人の胃袋は、ハンバーガーや寿司や「健康に良い」食べ物を求めるようになり、ローマの家庭から手間がかかって消化に時間がかかり、傷むのも早い内臓料理は消えてしまった。今や、一部のトラットリーアやレストランだけがローマの伝統を守る砦となっている。
臓物料理はテスタッチョ地区の雄テリーアを経由してローマの家庭に普及していった。テスタッチョはアヴェンティーノの丘の麓にある地域で、以前はここに公営の食肉処理場があった。そのため、この地区には内臓料理を出す店が集まっている。
アヴェンティーノの丘とテスタッチョ。
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