2025年9月10日水曜日

昔と今ではすべてがかなり違うランゲの農民文化。ランゲは雪がたくさん降る地方でした。

北イタリアの話題に移ってます。今日のお題は“ランゲの伝統料理”。(CIR5月号)の記事の日本語訳はP.26です。
ランゲ地方は、イタリアワインに興味のある人なら、一度は訪れてみたい場所。ピエモンテです。

数年前に世界遺産に登録されたランゲ。ぶどう畑はバブル状態。


この地を訪れる人の目的は、もちろんワイン。
今回の記事は、そこに暮らす農民が、ランゲの暮らしを語るもの。
そもそも冬はとても寒く、雪がたくさん振り、氷は春まで残っていました。

ランゲの雪景色。イメージなかった。


現在は周囲はすべてぶどう畑になりましたが、昔は小麦やとうもろこしの畑もありました。70年代までは収穫は手作業でした、と語るのは、ランゲの丘で暮らし、小さなアグリトゥーリズモを営んでいるメティルデ。

ランゲの料理。

メティルデのアグリトゥーリズモの外国人客は、最初はアメリカ人でした。それが今では世界中からやってきます。


ランゲの名物は料理はタヤリン。

農村の生活は厳しく、力をつけるためにみんなたくさん食べました。料理はみんなシンプルで、その時手に入るものを使っていました。と語るメティルデ。

台所は、家庭の最も大切な場所で、暖房が利く唯一の場所。家庭の生活の中心でした。日中は薪で煮るかまどと、ポタージュpotagéに常に火が入っているました。そしていつでも使えるように、その上では湯を沸かしていた。料理なら、コトコト煮るスーゴやミネストラを常に煮ていた。そして寒い外から帰った人に、温かい料理を提供していました。

なんだか、ランゲの冬景色が思い浮かぶような話です。考えてみれば、ランゲに行くのはワインが目的で、冬景色を見たことがある人は少ないかも。でも、家庭料理は冬の料理がベースなんですね。

ランゲのオステリア。


タヤリン。



=================================
毎週末は新書籍の紹介です

new『スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』

=================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
このブログはこの解説のビジュアルガイド。お手元に用意してご覧ください。
(CIR)は毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
さらに、イタリアの情報はとても詳細。観光の役に立ちます。
私のイタリア料理の知識は、すべて長年読み込んでいるこの本から得たものです。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売中の定期購読は2023年版。
1冊のみの注文もできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。
雑誌と(CIR)併せて定期購読の場合は割引の特別価格になります。
まずはお問い合わせをどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ。

(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)

===================================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。


[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]

=====================================



0 件のコメント:

昔と今ではすべてがかなり違うランゲの農民文化。ランゲは雪がたくさん降る地方でした。

北イタリアの話題に移ってます。今日のお題は“ランゲの伝統料理”。(CIR5月号)の記事の日本語訳はP.26です。 ランゲ地方は、イタリアワインに興味のある人なら、一度は訪れてみたい場所。ピエモンテです。 数年前に世界遺産に登録されたランゲ。ぶどう畑はバブル状態。 この地を訪れる人...