2025年5月29日木曜日

そもそもカルパッチョは牛肉の料理でした。今やカルパッチョの変遷からは、イタリアの生魚の食べ方の変化が見えてきます。

今どきの若者U30世代が好きな料理が今月のリチェッタのテーマです。
確か生まれた時から携帯がある世代でしたっけ。
料理の世界では、最近強く感じるんですが、生まれた時から生魚を食べる習慣があった世代、それが若い世代ではないでしょうか。その習慣が広まった影響なのか、寿司もすっかり定着しました。

イタリアンの生魚の料理と言えば、カルパッチョ。

そもそも生まれた当時のカルパッチョは牛肉の料理でした。
創業者の息子、アッリーゴ・チプリアーニ著の『ハリーズ・バー』には
、この料理の誕生の物語が詳しく語られています。



リチェッタもあります。それによると、ハリーズバーの創業者、ジュゼッペ・チプリアーニが考え出したカルパッチョの材料は若い牛のサーロイン。

1950年にベネチアのハリーズバーで生まれて店のシンボルになったこの料理が生まれた1950年に、ベネチアでは人気の画家、カルパッチョの展示会が開かれていました。

ハリーズ・バーのカルパッチョ。

画家のヴィット―レ・カルパッチョ。

(CIR2月号)の若者が好きな料理、前菜の3品目はスズキのカルパッチョです。
今や、カルパッチョは生魚の料理になりましたよね。

スズキのカルパッチョ。

カルパッチョはかつては赤い料理でしたが、今や生の白身魚の白い料理。

そもそもは若い牛のサーロインの薄切り肉にサルサ・カルパッチョを細く、斜め格子状にかけたもの。

本によると、サルサ・カルパッチョは、
自家製マヨネーズ・・250g
搾りたてのレモン汁・・小さじ1
ウスターソース小さじ1~2
牛乳・・30~45㎜
挽きたての白こしょう、塩

・マヨネーズ、ウスターソース、レモン汁、牛乳を混ぜて濃いソースにし、塩、こしょう、ウスターソースやレモン汁で味を調える。

(CIR)のカルパッチョは、みかんのソース。
汁をティムットペッパーというこしょうと油で調味します。
ティムットペッパー。
ネパールのこしょうだって。

日本語のリチェッタは(CIR)P.3にあります。
これがU30世代の作るカルパッチョ。知らない間にこんなに進化していました。

次はリゾット。このイタリアンの定番をU30はどう料理するのか。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。イタリアの地方料理の本としては最高の雑誌です。
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価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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