ニョッキの話、続けます。
木曜はニョッキというタイトルですが、本には、「私のおばあちゃんのニョッキの日は日曜日でした」という話がさらっと語られていました。日曜日は家族全員が集まってご馳走を食べる日で、一番簡単なメニューがニョッキだったそうです。
大理石の台の前で腕まくりしたおばあちゃんがニョッキを作っている姿を毎週眺めていたなんて、幸せな子供時代の思い出。本の表紙の写真もあったかいねえ。
ちなみに、木曜日にニョッキを食べるのは、キリスト教の肉食を断つ断食の日が金曜日で、その前日にボリュームのある料理を食べて、ご馳走を食べる日曜日まで持たせよう、という訳ですが、この逸話を読む限りでは、かなりゆるゆるな習慣だったようです。
このシリーズは、他にもこうした地方料理の小さなテーマの本がいくつもあります。
『ファッチャーモロ・ペースト』もお勧めの1冊。この本は、大理石の乳鉢でゴリゴリ作るのは大変だけど、ミキサーを使えばちゃちゃっとできます、というテーマで、自由な発想で作るペーストが色々載っています。
『ジョヴェディ・ニョッキ』の話に戻りますが、この本でベースのじゃがいものニョッキの次に紹介されているのが“紫芋のニョキ、シイタケのソース”
ニョッキのベースは、じゃがいもの他に、パン、リコッタなど様々あります。形もフォークで筋をつけるミニ俵形、棒状に伸ばして輪切りにするボタン形など様々。色も紫イモの紫の他にも抹茶入りの緑のニョッキなんかもあって、すごくバリエーション豊か。
木曜ニョッキ、金曜魚、土曜トリッパ、というのは、戦後の食糧難時代を切り抜けるスローガンで、金曜日はマーグロ(肉食を断つ)な食事をするというキリスト教の習慣の2つを満たすローマの言い回し。
ジョヴェディ・ニョッキ
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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。イタリアの地方料理の本としては最高の雑誌です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。
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