2025年5月20日火曜日

シンプルなだけにバリエーションも豊富なニョッキ。木曜ニョッキ、金曜魚、土曜トリッパと言いますが、今時は、うちのおばあちゃんは日曜に作る、という家も。

ニョッキの話、続けます。

ニョッキと言えば、お勧めの本は、『ジョヴェディ・ニョッキ』。

グイド・トンマージのミニサイズの料理書、ピッコロ・スプンティーニシリーズの1冊。
木曜はニョッキというタイトルですが、本には、「私のおばあちゃんのニョッキの日は日曜日でした」という話がさらっと語られていました。日曜日は家族全員が集まってご馳走を食べる日で、一番簡単なメニューがニョッキだったそうです。
大理石の台の前で腕まくりしたおばあちゃんがニョッキを作っている姿を毎週眺めていたなんて、幸せな子供時代の思い出。本の表紙の写真もあったかいねえ。
ちなみに、木曜日にニョッキを食べるのは、キリスト教の肉食を断つ断食の日が金曜日で、その前日にボリュームのある料理を食べて、ご馳走を食べる日曜日まで持たせよう、という訳ですが、この逸話を読む限りでは、かなりゆるゆるな習慣だったようです。
このシリーズは、他にもこうした地方料理の小さなテーマの本がいくつもあります。


ファッチャーモロ・ペースト』もお勧めの1冊。この本は、大理石の乳鉢でゴリゴリ作るのは大変だけど、ミキサーを使えばちゃちゃっとできます、というテーマで、自由な発想で作るペーストが色々載っています。

『ジョヴェディ・ニョッキ』の話に戻りますが、この本でベースのじゃがいものニョッキの次に紹介されているのが“紫芋のニョキ、シイタケのソース”
ニョッキのベースは、じゃがいもの他に、パン、リコッタなど様々あります。形もフォークで筋をつけるミニ俵形、棒状に伸ばして輪切りにするボタン形など様々。色も紫イモの紫の他にも抹茶入りの緑のニョッキなんかもあって、すごくバリエーション豊か。

木曜ニョッキ、金曜魚、土曜トリッパ、というのは、戦後の食糧難時代を切り抜けるスローガンで、金曜日はマーグロ(肉食を断つ)な食事をするというキリスト教の習慣の2つを満たすローマの言い回し。

ジョヴェディ・ニョッキ

=================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。イタリアの地方料理の本としては最高の雑誌です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2022年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~12月号です。
現在販売中の定期購読は2023年版。
1冊のみの注文もできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもお気軽にどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはお気軽に、こちらからどうぞ。

(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)

===================================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。
[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]

===================================

[creapasso.comへ戻る]
お問い合わせ
=====================================

0 件のコメント:

南のバローロと呼ばれるなど、何かとバローロと比較され、食通に愛されるワイン、タウラージ。その歴史は古すぎて、紀元前から始まる。

今日のお題はワイン、タウラージです。 どこのワインかというと、カンパーニア。 タウラージというのはカンパーニアのアヴェッリ―ノ県の町。 イルピニア地方にあります。 イタリアを代表する美食家でワイン評論家のヴェロネッリは、イルピニアのワインのもっとも輝く宝石、と形容しました。 アヴ...