2025年5月7日水曜日

10年前のミラノ万博のテーマは、飢餓、食糧安全保障、生物多様性。美食の国はいえ、教育が前面に押し出された万博でした。

連休はのんびり過ごせましたか?
このブログは通常営業に戻ります。
最初の料理は“リングイーネ・ミラノ”。
(CIR2023年1月号P.6)の料理です。

この料理は、パヴィアのリストランテ・リノのアンドレア・リバルドーネシェフがエキスポ2015の際に作って、最高賞を取った“スパゲット・ミラノ”のアレンジです。
もう少し説明すると、開催期間中に、様々なシェフがミラノへのオマージュを表す料理を発表するイベントがあり、そこで発表された1品です。

そうなんです。今となってはかなり懐かしい話ですが、10年前の万博は、ミラノで開催されていたのです。
ミラノ万博のテーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを(Feeding The Planet, Energy For Life)」
やっぱりイタリアの万博は食がテーマというのはしっくりしますが、ただ美味しさや珍しさを追求するだけでなく、飢餓、食糧安全保障、生物多様性を考えるという、深くてシリアスなテーマがありました。

ミラノ万博2015


そもそも万博の目的は知識の普及、生活の改善、国家間の協力の支援と、すご~く高尚なものでした。

なんだか大阪と同じようなあたふたや混乱もありながら開催されたようですが、当時は、やたら教育的メッセージが強いなあ、というイメージがありました。初回の大阪万博の熱狂のイメージがあったので、ミラノのまじめさは、ちょっと引くくらいでした。でも、次第にはじけている感じが出てきて、最後はお祭り感が盛り上がった記憶があります。

イタリアは美食の国というイタリア人のプライドも盛り上がってました。

でも、スパゲット・ミラノは知らなかった・・・。

ミラノとスパゲッティという、開催都市とイタリアを象徴する2つの料理のミックス。
ミラノを象徴するのは、もちろん、リゾット・アッラ・ミラネーゼ。

イタリアの人が料理をミラノ風と呼ぶときは、料理名の最後にミラノとつける、とてもシンプルな方法なんですね。
ミラノ風リゾットの話は次回に。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。イタリアの地方料理の本としては最高の雑誌です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2022年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~12月号です。
現在販売中の定期購読は2023年版。
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