このブログでも色々見てきましたが、その象徴は、
ナポリ湾のアサリと、
サンタ・ルチアのタコ、
そしてスペイン地区のトマトソース、スカルパリエッロ。
さらにソレント半島に移動すると、アマルフィの手打ちパスタ、シャラティエッリ、
チェターラのコラトゥーラ、ネラノのズッキーニのパスタetc.。
今日はまず、タコのアッフォガートのパスタPolpetti affogati alla napoletana
です。サンタルチア発祥のソースなのでルチア風、とも呼ばれます。
材料《小ダコのアッフォガーティ》
小ダコ・・1.2㎏
ホールトマト・・700g
タッジャスカオリーブ・・60g
にんにく・・2かけ
唐辛子・・1本
イタリアンパセリ・・1房
EVオリーブオイル・・大さじ6、塩
・鍋にたっぷりの油、潰した皮付きにんにく、唐辛子を熱し、下処理した小ダコ、崩したホールトマトを加えて弱火で蓋をして40~50分煮る。時間は常に違うので味見をして確かめる。仕上げにイタリアンパセリのみじん切りとオリーブを加える。火を止めて2~3分休ませる。
このソースでリングイーネをマンテカーレすれば小ダコのトマトソース煮のパスタに。
ソースはケッパーとアンチョビ入りです。
・フライパン油、揚げたズッキーニ、バジリコ、塩、パスタのゆで汁少々、アルデンテにゆでたパスタ、プロポローネ・デル・モナコを入れてリゾッターレする。
プロポローネ・デル・モナコ。
スカルパリエッロはピエンノロ・デル・ベスビオ種のミニトマトから作るソース。
このトマトはベスビオ山の麓で栽培されてミネラル分が強く、甘味が強いサン・マルツァーノより酸味が強い。なのでスパゲッティよりやや太めの麺が合う。甘いトマトには細くて断面が四角いパスタが合う。
野菜のパスタソースの基本はトマトのパスタ。さらになす、ズッキーニ、ピーマン、スカローラ、チーメ・ディ・ラパと各種の地中海の野菜へと広がっていきます。千切りできる野菜と相性の良いパスタはスパゲッティ。アーティチョークやカリフラワー、ブロッコリーなど千切りにできない野菜はソースを油で乳化させたり、油と一緒にミキサーにかけてクリーム状にします。
ピエンノロ・デル・べスビオ。
ズッキーニのクリームとアサリのスパゲッティ。
イカじゃなくて、グラニャーノのイカリング風パスタのほうです。
カラマラータはイカリングを再現したパスタ。
これをイカリングのソースで食べます。
シーフードのソースは、使う魚の切り身の大きさにパスタを合わせます。
パッケリを輪切りにするとできるカラマラータの場合は、ナポリ人の性格からして、ジョークで作っちゃった可能性が否定できない。
イカと思ったらパスタだったと大笑いできるパスタ。
イスキア風カラマラータ。
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