2021年7月17日土曜日

プローボラ・デル・モナコ、カチョカバッロ・ラグザノなど、南のチーズも個性的。

プローボラのお題、続けます。
プローボラには様々な種類があります。
(CIR)に訳を載せたリチェッタは、まず、ネラノ風スパゲッティ(CIRP.36)。

ネラノの星付きレストラン、タベルナ・デル・カピタノのアルフォンソ・カプートシェフのネラノ風スパゲッティ↓

リチェッタではチーズは、おろしたプローボラ30g(大さじ3強)と(または)カチョカバッロ30g、おろしたペコリーノ大さじ1。

ネラノ風に欠かせないプローボラは、ソレント半島のネラノで造られているプローボラ、プロボローネ・デル・モナコ。

次のリチェッタはプローボラのフリットのオレンジのジャム添え(CIRP.37)。
プローボラはプローボラ・イブレア。

シチリアの歴史の古いチーズ。ラグーザの代表的な牛、モディカ種のミルク100%のチーズ。
モディカ種の牛↓
ハーブの香りの甘くてデリケートなミルクが特徴。

モディカ種のミルクのチーズは上質のチーズとして知られる。
カチョカバッロ・ラグザノにも使われている。
ラグザノ↓


ブローボラのフリットは、プローボラの小角切りに、パンや小麦粉の生地の衣をつけて揚げ、ビターオレンジのジャムをのせてローズマリーのみじん切りを散らす、というもの。

シチリア料理のミニシリーズ、“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”のシチリア・イン・ターヴォラ
には、カチョカバッロが入るラグーザの料理がありました。
スカッチャ・ラグザナscaccia ragusanaという料理です。
ラグーザのパン屋のスカッチャ↓


各種の具が入るピッツァのようなパン。

材料/4人分
《生地》
セモリナ粉・・1kg
重曹・・小さじ1
EVオリーブオイル・・デミカップ1杯
生イースト・・50g、塩
《詰め物》
新プチオニオン・・小2個
リコッタ・・400g
卵・・1個
おろしたカチョカバッロ・・100g
塩、こしょう

・イーストと塩をぬるま湯1/2カップで溶く。
・小麦粉をフォンタナに盛り、溶いたイーストを加えてよくこねる。
・丸めて打ち粉をし、布巾に包んで1時間発酵させる。
・生地をガス抜きして重曹と油を加え、混ぜ込む。
・生地を少量ずつ丸めて薄く伸ばす。
・リコッタ、薄く切った小玉ねぎ、溶いた卵、チーズを混ぜる。
・これを生地にのせて巻き、端を閉じる。油を塗った手にのせ、高温のオーブンで25分焼く。

“グイド・トンマージ”の地方料理シリーズの『クチーナ・シチリアーナ

には、カターニア風スカッチャのリチェッタもあります。



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「総合解説」
シチリア・イン・ターヴォラ』『クチーナ・シチリアーナ
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ナスのパルミジャーナはその形状が語源。パルマじゃなくてナポリ生まれ。

今月の(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)の地方料理は、パルミジャーナです。 人気のイタリアの地方料理の1品ですが、パルミジャーナと言う名前でも、パルマとは何の関係もない、というのはよく知られています。 というか、下の動画ではナポリ料理と言ってます。 パルミジャーナ。...