2021年7月2日金曜日

マルケ名物ブロデットは、魚は手で掴んで殻の汁を吸い、皿の汁はパンでぬぐい、最後に指を湿ったナプキンで拭くのが漁師風食べ方の作法。

今月の日本語解説(CIR)から、プーリアの次のグルメガイドは、マルケ州↓です(詳細はP.25〜)。
マルケは何を目的で訪れるかでだいぶ印象が違う地方。


マルケのスペチャリタ↓

プーリアの隣なのに、その料理はかなり雰囲気が違う。でも、イタリア料理の真髄のマーレ・エ・モンティの料理は健在。
(CIR)にもある通り、マルケには海も山も街もあって、個性が固定しにくい。
おそらく、誰もが認めるマルケの代表的料理はズッパ・ディ・ペッシェのブロデットbrodetto。
ブロデットがマルケの名物料理だということは知ってたけど、マルケのブロデットにファーノ風とかサン・ベネデット風、アンコーナ風、チビタノーバ・マルケ、ポルト・サン・ジョルジョ、ポルト・リカナーティ風のなど様々な種類があるなんて、初めて知りました。ちなみに下の動画はファーノ風。
売り物にならなかった魚で船の上で作る漁師料理。


記事の最後にブロデットを食べる時のマナーが書いてありました。
それによると、首からナプキンを下げ、魚を手で掴んで殻の汁を吸い、皿の汁はパンでぬぐい、最後に文明人に戻って湿ったナプキンで指を拭くのだ。

確かに、ブロデットの基本は漁師料理で、家庭料理とはちょっと違う。
上の動画はその状態が一番分かるものかも。

ファーノでは世界中のズッパ・ディ・ペッシェを集めたブロデット・フェスも開かれる。つまりファーノには、ブロデットの本場としてのプライドと自覚があるんですねー。




ブロデットや、アスコリ風オリーブと同じくらい、マルケの人が誇りに思っているのは、マルケのペーザロ出身の作曲家、ロッシーニ。
ロッシーニ・オペラ・フェス↓


下のブロデットはリチョーネ(エミリア・ロマーニャ)のブロデット。
こちらの漁師さんも正しいお作法で食べてます↓

地方料理のお勧め本はスローフードのイタリア・イン・クチーナ


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日本語解説(CIR)
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