2021年7月6日火曜日

マルケ牛が放し飼いされている中央アペニン山脈の大麦と澄んだ水からは、上質なクラフトビールも作られている。

マルケ料理といえばブロデットで、マルケにも山があることなんてすっかり忘れていたましたが、今月の(CIR)P.25〜の「マルケの旅」の記事で、この国がマーレ・エ・モンティの国だってこと、思い出しました。
マルケにはアドリア海もあるけど、アペニン山脈もありました。
例えば、記事のマルケ牛の話に最初に登場する山は、周囲に家が1軒もない、ガッルッツォ山で、この山のある森のハズレでマルケ牛が放し飼いにされている、とあります。
ガッルッツォ山はこんな山↓


確かに、家は一軒もない。
白いマルケ牛が放牧されてる姿も、残念ながら見つからなかった。

 中央アペニン山脈で半放し飼いされている牛、キアニーナの血を引くマルキジャーナ。
地元の農場が栽培している牛の餌がちらっと紹介されていましたが、大麦、グリーンピース、オーツ麦、ソラマメ、とうもろこし、硬質小麦などの穀物を与えているようです。
こんな山の上で栽培するのは大変だろうなあ、と想像できるのですが、それらを餌にしているマルケ牛は、それだけ貴重な牛なのでしょう。
牛だけでなく、これらの穀物からは、もう一つ、地元の経済に大いに役立つものが生み出されています。ヒントはこの地方の澄んだ水も欠かせない飲み物です。
それは何でしょう。
答えはクラフトビール。
大麦は、牛の餌だけじゃなく、ビールにも欠かせなかった。
ビールの町として売出し中のアペッキオ↓

ジンやクラフトビールの造り手、ジュゼッペ・コレシは山の上でビールを造る価値を見出した。テヌータ・コレシのwebページはこちら


次回は、中央アペニン山脈のヴィテッローネ・ディ・ビアンコの料理の話。


地方料理書のお勧めは、イタリア・イン・クチーナ


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