2021年2月14日日曜日

冬が終わって春が始まる日、カレンディマッジョ(5月1日)に食べる料理はヴィルトゥ。“徳”という意味だが、この言葉には7という意味もある。

きょうの料理は“ヴィルトゥ・テラマーネVirtù teramane”です。
多分、ほとんどの人は初めて聞く名前。
どんな料理なのか、名前からはちょっと想像しにくい料理ですが、キリスト教徒なら、なんとなくわかる料理なんです。
アブルッツォのテーラモの料理。


5月1日のカレンディマッジョCalendimaggioの祭りで食べます。
アッシジのカレンディマッジョ↓
カレンディマッジョはイタリア中~南部の古代から続く祭りで、暖かい季節になって畑に恵の季節が戻ったことを祝う、つまり冬が終わって春が始まる日、5月1日に行われる、
中世にタイムスリップしたような祭り。


料理名のヴィルトゥvirtuというのは美徳というような意味です。
キリスト教徒なら、多分、どんな料理なのかはピンときます。
キリスト教の教義には、7元徳というものがあります。
“7つの大罪”という言葉は聞いたことあるのでは。
大雑把に言うと、徳は罪の逆のものです。
キリスト教では美徳や大罪には7種類ある、と考えられています。
この7、という数が、イタリア人にはDNAに染み込んでいるのですね。
罪といば7、徳も7種類。
言い換えれば、徳(ヴィルトゥ)と言えば7種類の食材が入った料理、という意味になるのです。

この料理のリチェッタは今月の「総合解説」P.46にあります。

質素なミネストローネという印象ですが、実は、春の初物と冬の蓄えの残りものを組み合わせたリッチで工夫が詰まった料理です。

7種類の乾燥豆、7種類の生の豆、7種類の初物野菜、7種類のロングパスタ、7種類のショートパスタ入りの料理、ヴィルトゥ。
テーラモ名物の小粒のミートボール、パロッティーネも入ります。

日本にも7草粥なんてあったなあ。7種類も入ると壮観です。
究極のごった煮。それにしてもアブルッツォ料理は面白いものが多い。

ヴィルトゥの話、明日に続きます。


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総合解説
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0 件のコメント:

プーリアやカラブリアなど南伊各地の食文化も取り込んでいるシチリア料理。

なんとなく地味な気がして紹介していなかった本、 『 ピアッティ・ディメンティカーティ 』。 ちょっと読んでみたら、イタリアのじいちゃんばあちゃんたちの自慢の料理が、イタリアも日本も、親戚はおんなじだなあ、とほっこりするエピソードと共に語られていいて、なかなかいい本ではないですか。...