今日のお題はカネデルリcanederliです。
これはドイツ語の“knödel”のイタリア語版料理。南とチロルの言葉、ラディーネ語で“ボール”という意味の堅くなったパんがベースのプリーモ・ピアットです。別名、チロルの農民の毎日のパン、と呼ばれていました。
クノーデルはドイツ、オーストリア、ポーランド、チェコなど中央ヨーロッパ中に普及している人気料理。地域によって材料は変わりますが、スペック、チーズ、牛乳、ハーブシブレットがベースで、パンの代わりにそば粉のポレンタの小片を使うこともあります。
ブロードをかけたり、スーゴをかけて食べます。
ドイツではじゃがいも料理。
山の料理は、厳しい気候と痩せた土地、物流が困難な地域なので、日常の食事は渓谷ごとにわずかな材料で作る本質的で個性的な、人間と自然の結びつきを象徴する料理。
dieta alpina。
まず、山の料理と言うと思い浮かぶのがポレンタ。でも、とうもろこしが山の渓谷に届いたの葉18世紀半ばのこと。それまでは穀物のお粥が主食でした。
とうもろこしの次に山の上に適応したのは、じゃがいもです。キャベツと一緒にズッパにすると美味しいじゃがいもは、山の上で最も栽培量の多い野菜になります。山のパンは伝統的で質素な黒パン。祭りの食べ物で、年に数回しか作らないパンでした。材料は高地で一番普及している穀物、ライムギで造りました。冬の初めに一日がかりで造り、最初の数日はフレスコで食べ、その後は1年かけて納屋で乾かし、パン粉となどにして食べました。
そばは十字軍によってヨーロッパに伝わりました。
山の穀物の料理は、山にその作物が広まった歴史だけでも物語があって面白いのですが、動物性たんぱく質の話は、もっと面白いです。ただし、山の料理に牛肉は登場しません。それでも、山の民は大部分が牛を飼育して暮らしていました。つまり、牛のミルクからバターやチーズ、リコッタを作りました。チーズは現金収入になりました。豚は裕福な家庭だけが飼育でき、しかも1年に1頭だけ。主にラルドやラードにしました。
アルト・アディジェの人がカネデルリを語ると止まらなくなる。その歴史も波瀾万丈でした。食べることが命がけの地方。
アルト・アディジェの味、カネデルリ。
皮で包まない具だけの餃子のようなカネデルリは、ブロードをかけて食べるので、ぶきっちょさんにも簡単に作れます。
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