今日のお題は“ストラッチャテッラstracciatella”。イタリア生まれの最新の人気食材です。
多分、よく知られているのはジェラートのフレーバーの一種。
ストラッチャテッラ
イタリア地方料理の世界では、ローマ料理にストラッチャテッラというミネストラ&卵料理があります。■■■
ストラッチャテッラは引き裂かれたボロボロのもの、という意味ですが、その語源は“ストラッチェッティstraccetti”。モッッァレラなどのパスタ・フィラータチーズ作りの過程で出る残り物を生クリームと混ぜたもののこと。
残り物は捨てない、という考えから生まれた製品。
20世紀初めのことでした。
パスタ・フィラータチーズの代表はモッッァレラとブッラータ。
ブッラータ。
ストラッチャテッラ誕生の地、プーリアのアンドリア。
アンドリアに初めて行った時、広場で10歳ぐらいの男の子に出会いました。その時の彼の反応は、今でも忘れられません。私を見上げて口を大きくあんぐりと開け、目を見開いて私の真正面に立ち、私を凝視したのです。マンガでしか見たことがないような表情でした。ひょっとしたら、東洋人を見たのは初めてだったのかな。それにしても、すごい田舎に来ちゃった、と思いましたよ。
そんな素朴な人が暮らす割にはなかなかの都会で、きれいな落ち着いた街でした。偶然入ったオステリアの料理はとても美味しく、大繁盛しているチーズ屋で買ったブッラータは最高に素晴らしく、有名なアルティジャナーレのコンフェッティの老舗もありました。街中に職人たちがいました。プーリアの人が愛するフェルディナンド2世が作った世界遺産のカステル・デル・モンテに行くにはベースになる街です。
カステル・デル・モンテ
そんなアンドリアで生まれたストラッチェッティはすぐに近隣のカンバーニア、モリーゼ、バジリカータに広まり、ストラッチャテッラstracciatellaと呼ばれるようになります。
そして長い時間をかけて南部の食文化に溶け込んでいきました。
クリーミーでほぐしたチーズの歯ごたえがあり、ミルクの香りでバターの味を持つストラッチャテッラは、市場の難しい要求にも素早くこたえる奇跡の食材でした。
そうそう、ミルクは牧草のエッセンスが複雑になる真夏が一番おいしいそうです。
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