2022年11月15日火曜日

ホワイトアスパラガスと子羊のラグーのパスタはドイツと南イタリアがミックスされたパスタ。

トレンティーノ・アルト・アディジェスのラ・シリオラのシェフがスタ・ヴィアッジョ・イン・イタリアで紹介した乾麺のパスタ料理です。
乾麺パスタの文化になじみがないスッドチロルのシェフのパスタは、
“ホワイトアスパラガス、子羊のラグーとカルパッチョのセダニ・リガーティ”

材料/4人分
セダニ・リガーティ・・240g
子羊の肩肉・・700g
ホワイアスパラガス・・12本
小羊のヒレ肉・・1本
ホースラディッシュ・・大さじ2
海野菜の小角切り(にんじん・・1本、玉ねぎ・・小1個、セロリ・・1本)
白ワイン・・1カップ
子羊の煮詰めたフォンド・・100ml
軽いブロード・ディ・カルネ・・200ml
熟したトマト・・2個
にんにく・・3かけ
EVオリーブオイル、バター、塩、こしょう
タイム・・1杷
イタリアンパセリ・・大さじ1
セルフィーユ・・数本


・子羊の肩肉に塩と油をまぶしてフライパンでさっと焼き、蓋つきの鍋に入れる。
・ワインの半量をかけて香味野菜の一部、潰したにんにく2かけ、タイム数枝を加え、100℃のオーブンで3時間焼く。必要なら湯少々を加える。
・オーブンから出して冷まし、焼き汁を濾し、肩肉は骨を取って小角切りにする。
・野菜と残りのにんにく、タイムを鍋で油とバター少々でソッフリットにし、肉を加えてなじませる。残りのワインをかけてアルコール分を飛ばす。子羊の焼き汁とブロードを加える。
・トマトを4つに切って種を取り、1片は小角切りにする。もう1片は80℃のオーブンで3時間乾燥させる。
・アスパラガスをやや歯ごたえを残して塩ゆでする。穂先は丸ごと残し、軸は小角切りにする。
・ヒレ肉にホースラディッシュを塗って冷蔵庫で1時間休ませる。薄くスライスして塩、こしょう、油、タイムのみじん切り少々で調味する。
・パスタをゆでてラグーのフライパンにアスパラガスとトマト、イタリアンパセリのみじん切りを加えてマンテカーレする。
・皿に子羊肉のカルパッチョを盛り付けてパスタを添え、油少々で炒めたアスパラガスの穂先とセルフィ―ユを加える。

この料理を作ったクラウディオ・メリスシェフは、当時は若手のシェフと紹介されていますが、ラ・シリオラ以外にも、マルケージの元やフランス、ドイツなどで腕を磨き、今は地元で自分の店を持ち、ドロミティの食材を使ったクリエイティブな料理を出しているようです。
クラウディオ・メリス・リストランテ↓


どんな力技かと思ったけど、ベースはホワイトアスパラガスのパスタと子羊のラグーと、いたってオーソドックス。
オリジナリティーは子羊肉のカルパッチョ。ただし、肉にホースラディッシュを塗るなど随所にドイツ風アレンジ。
出来上がった料理は子羊肉のカルパッチョがインパクト大です。パスタはホワイアスパラガスにそっくり。

ホワイトアスパラガスのパスタ

アスパラガスのパスタpasta con asparagi bianchi
材料/1人分
トゥベット―ニ・・75g
アスパラガス・・1/2束
新葉玉ねぎ・・2本
グアンチャーレ・・2.5枚
バター、おろしたパルミジャーノ、EVオリーブオイル
イタリアンパセリ、塩、白こしょう

・アスパラガスは穂先を別にし、軸は柔らかい部分を輪切りにする。
・鍋に水3~4ℓ、アスパラガスの堅い部分、葉玉ねぎの緑の部分、イタリアンパセリの茎、塩を入れて30分煮てブロードを取る。
・フォンドを作る。フライパンに油大さじ2を熱し、細く切ったグアンチャーレをカリッと炒める。葉玉ねぎを加えて焦がさないように炒める。アスパラガスのブロード少々を加えてなじませ、アスパラガスの輪切りと塩、こしょう少々を加え、時々アスパラガスのブロードをかけながら15~20分煮る。煮上がる5分前に(煮過ぎない)イタリアンパセリを散らす。
・パスタをゆでる。
・ゆで上がる2分前にフォンドにブロード少々を加える。硬めのアルデンテにゆで上がったパスタを加え、火を弱めて2分マンテカーレする。火を止めてバターを加える。パルミジャーノ大さじ2も加える。チーズが多すぎるとアスパラガスのデリケートな味を消すので慎重に。
・皿に盛り付けてアスパラガスの穂先で飾り、パルミジャーノとこしょうを散らす。

子羊のラグー
セダニ・リガーティはグラニャーノのパスタを使用。ホワイトアスパラガスのブロードとフォンドとデンプンが溶け出たパスタのゆで汁でパスタをマンテカーレすると、見事にクリーム状になにます。

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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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