ディチェッコのイタリアのパスタの地方料理の本『パスタ・ヴィアッジョ・イン・イタリア』には、トレンティーノ・アルト・アディジェについてこんなことが書いてありました。
食文化の点では、ルーツ、伝統、特徴などを見てもあまり他の地方とは共通点がなさそうだが、古いタイプのアルト・アディジェの料理は大地、正確には頑丈で素朴な、中央ヨーロッパを祖先に持つ山がベースの、ベネトやロンバルディアの影響を受けた、ハプスブルグや南チロルを相棒に持つ料理だ。
ベースとなるのはパンのズッパや大麦のミネストラ、野菜と豚肉で、乾麺のパスタにはなじみがない。
イタリアを代表する乾麺のメーカーのイタリアの地方料理の本に載る、トレンティーノ・アルト・アディジェのパスタはどんな料理だろうと、ちょっと意地悪な好奇心で見てみましたが、よく考えてみれば、バラエティ―豊かな地方料理の集合体がイタリア料理で、トレンティーノだけのけ者にする必然性はどこにもなく、むしろ、ドイツに近いトレンティーノは、リッチなドイツ人の顧客をがっちり掴んでいる地方で、さらにはハプスブルグ家のオーストリア帝国の一番南の領土だったわけで、アルタ・クチーナの発展ぶりは、他の地方にはちょっと見られないほどです。
汚染されていない雰囲気で、純粋な食材を使ったアルタ・クチーナを楽しめるトレンティーノを代表するアルタ・クチーナの店、ノルベルト・ニーダーコフラーシェフのセント・ウーベルトゥス。南チロルの山の中でハイレベルの焼き鳥を味わえる店。
にはアルタ・クチーナのソステグループの店が各種紹介されている。
下の動画で紹介したの店もその1つだが、店名がSchöneck(読めない、という時点で南の客はあまり相手にしていないと想像できる)
この店Trenkerstubeも何と読むのか不明だけど、フランス料理とは明らかに違うアルタ・クチーナを出していてなかなか面白そう。
『イタリア・イン・クチーナ』でスローフードがアルト・アディジェ(スッド・チロル)の食文化のリーダーとして選んだのはが3つ上の動画で焼き鳥を出していたノルベルト・ニーダーコフラーシェフ。
彼はソステのメンバーでもあります。
フォラドーリの本拠地は、メッゾロンバルドのロタリアーナ平野。ビオの考えはぶどうだけでなく、家畜の卵やミルクにも影響を及ぼす。
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