コロナ禍でロックダウンを余儀なくされて、食生活や昔ながらの伝統の食スタイルも変化しました。その状況は日本もイタリアも変わりません。
さらに、イタリアならではのある食習慣は大きな影響を受けたようです。
ガロファロ社の海外担当営業部長は、かつては、私も他の人たちと同様昼食を取りに家に帰っていました。でも、イタリアでも外国のようにリモートで働く習慣が広まり、さらにデリバリーのシステムが充実しました。ただ、今は、出費を抑えたいので自分で料理しています、と語ります。
FB社の海外担当営業部長は、今はアメリカでは新しい市場が確立しています。若者は料理をしなくなり、電子レンジを使うことに慣れました。かつてはパスタは大衆向けのジャンクフードでした。今では地中海料理も軽くて美味しいことが求められています。
若者が料理をしなくなり、料理にかける時間もお金も減った、というのがイタリアの現状のようです。イタリア産の製品の価値を高めるなら、パスタも米も素晴らしい食べ物で、米は小麦になりえます、と言っています。
イタリアの巨大パスタメーカーと食品メーカーは、次にどんな手を打つか、楽しみです。
たっぷりの熱湯をグラグラ沸騰させ続けてパスタをゆでるのは経済的ではない、という論調の次には、イタリアでも電子レンジでパスタを作るなんて動画がupされるようになってきた。
ある意味衝撃的なパスタを電子レンジで作る動画。
パスタのゆで方は、今まで知られていた方法は“伝統的な方法”と呼ばれています。新しい方法はcottura passivaと言い、余熱でゆでる、という方法です。ゆで方が変わると気になるのが、湯で汁にデンプンが溶け出るように造られたアルティジャナーレのパスタは、今後、どうなるのか、ということ。
電子レンジでパスタを作るときに、日本人に完全にかけているのがパスタのデンプンを利用する、という発想。でも、上の動画のように、ゆでるとでんぷんがゆで汁に溶け出るアルティジャナーレのパスタに慣れている人はまずそのことを考える。
電子レンジでパスタを作るというのは、私たちがイメージする方法とはだいぶ違うんですね。
で、ゆで汁に溶け出たデンプンを活かす調理方法は、リゾッタータと言います。
つまりリゾットのようにパスタをゆでるのです。
リゾットの調理方法で欠かせないのがマンテカトゥーラ。ゆで汁のデンプンを活かす、という発想から生まれる調理テクニックです。
スパゲッティ・リゾッタータ↓
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