2021年3月27日土曜日

タコの頭を持って湯に足を3回浸してカールさせ、コルクを入れてゆでるのがナポリ流。理由は謎。

シーフード・パスタの話題、アサリの次はタコです。
タコは、ナポリのサンタ・ルチア地区の名物です。

タコのサンタ・ルチア風は、サンタ・ルチアの漁師たちの伝統的なタコの調理方法。
タコとトマトの水分だけで煮て、煮ている感に出たタコの汁がソースになります。ジューシーなので、パスタのソースにもなります。パンに乗せてクロスタータにしたり、ポレンタにも合います。

タコはポルポ・ベラーチェpolpo veraceと呼ばれるものが美味しいと言っていますね。
吸盤が2列あるとも言ってるので、輸入品のモロッコ産ではなく、国産のメスのタコということなのでしょうか。

タコのルチア風Polpo alla luciana

材料/4人分
国産タコ・・1kg
EVオリーブオイル・・1カップ
イタリアンパセリ
唐辛子・・1本、塩
白ワイン・・1/2カップ
ホールトマト・・3個

・全部の材料を冷たい鍋に入れて蓋をし、濡らしたオーブンシートを巻きつけて糸で縛り、隙間を塞いで弱火にかける。途中で蓋を取らずに時々鍋をゆすりながら2時間煮る。

これで完成です。
途中で一切手を加えない料理。
タコから出る汁の美味しさを発見したナポリでは、タコの汁そのもののタコのブロードが、ストリートフードとして人気になりました。
他に何もなくても、タコさえあればできる究極の貧しい料理でした。バリエーションは無数にあります。


クチーナ・ディ・ナポリ』から、たこのブロードBrodo di purpoのリチェッタをどうぞ。

材料/4人分
タコ・・小1杯、600g
ローリエ・・数枚
粒こしょう、塩

・大鍋にたっぷりの水を張、香料、塩を入れて沸騰させる。
・タコの頭を持ち、足を3回浸して鍋に入れ、約45分ゆでる。
・ブロードをカップに注ぎ入れ、塩、こしょうで調味する。好みで油を回しかけたりレモンの輪切りを入れてもよい。足はカップに1本ずつ入れる。


下の動画では5kのタコでも頭を持って足をカールさせています。コルクを入れる理由は謎。ナポリの伝統だから、ナポリ人なら守らないわけにはいかないのでしょうか。
湯で時間はタコ1kgにつき25~30分。



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クチーナ・ディ・ナポリ
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1 件のコメント:

kokumiru さんのコメント...

これぬめりとかとらないの?

よもぎはドイツ語ではベアムート。かっこよくてお餅につける名前じゃないよね。トリノでパティシエが白ワインとよもぎから作りだしたのがベルモット。

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