2021年3月19日金曜日

エトナの火山性の土壌は、ぶどうが栽培できない標高でのぶどう栽培を可能にした。さらにピスタチオやアーモンドなどナッツの栽培にも適していた。


噴火するとおっかないエトナ山ですが、カターニアからエトナの周りを巡る周遊鉄道ではエトナワインツアーなんかもやっている↓

エトナを世界的に有名にした産物は、エトナワインとピスタチオ。
イタリア随一のピスタチオの産地として知られるブロンテには、周遊鉄道も止まる。
上の動画はブロンテ付近を通過する周遊鉄道。ここからバスと徒歩で山頂へも行ける。もちろん噴火していない時は。
ブロンテはエトナ山の西側にある。

エトナが噴火するたびに麓は灰で覆われる。
被害は甚大だが、恵も大きい。
ブロンテのピスタチオは緑の金と呼ばれている。

ブロンテのピスタチオは2年に1度、奇数の年だけ、9月末から10月にかけて村中総出で収穫する。
偶数の年は余分な芽を摘み取る摘心を行う。

ピスタチオはシチリアをアラブ人が支配していた時代に、アラブから伝わった。
アラブ人は菓子作りの技術も伝えたので、ピスタチオは様々なシチリアのドルチェに使われている。

2018年のブロンテのピスタチオの収穫祭。

ブロンテのピスタチオはエメラルドグリーンで香りが強く、油分が多い。

エトナの火山性の土壌はぶどうが栽培できない標高でもぶどうの栽培を可能にした。
酸度が高く、石灰岩からなる土壌は、アーモンドの栽培にも適している。
エトナはナッツ類の栽培にも適していた。
エトナとタオルミーナのアーモンドの花。

リチェッタは次回に。
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