2020年11月24日火曜日

エミリア・ロマーニャのソールフード、ニョッコ・フリット。バールのカプチーノにも生ハムにも必ず2個添える。

昨日のクラッフィンが生ハムに合う、という文章を見て、すぐに思い浮かんだのが、ニョッコ・フリットでした。
最近訳したばかりだったので、記憶にも残っていました。
その記事は今月の「総合解説」P.40~にあります。

ニョッコ・フリットは、イタリア料理には珍しく、言葉の響きがインパクトあるなあ。
ニョッコgnoccoはニョッキgnoccchiの単数形。
でも、あのじゃがいもで作るニョッキを揚げたものではない。
リチェッタは「総合解説」P.41にあります。
小麦粉、イースト、ラード、牛乳の生地を薄く伸ばしてラードで揚げたもの↓

揚げパスタと揚げパンの中間のようなもの。きのうのクラッフィンにも少し似ていて、あれが生ハムに合う、というのも納得です。


ニョッコ・フリットと生ハムの組み合わせは、モデナの伝統です。
というか、モデナでは、カフェラッテに合わせるのはブリオシュじゃなくてニョッコ・フリット。
しかもオーダーしてから揚げるんだって。これはモデナで試してみないと。
エミリア・ロマーニャのソールフード、ニョッコ・フリットと生ハムはこうやって食べる↓
「総合解説」P.40の写真にもある通り、モデナでは、サルーミの盛り合わせにはニョッコ・フリットを添えます。
しかも、1個じゃなく2個添えるのがモデナ流。
ニョッコのこと愛しすぎてるモデナの人は、このサルーミに添えるニョッコ・フリットのことをコッピア・フマンテcoppia fimante(熱々のカップル)と呼びます。
モデナ↓


ボローニャやパルマにも別の名前のよく似たものがあります。
例えばボローニャではクレシェンティーナcrecentina 、フェラーラではピンツァ
Pinza、パルマではトルタ・フリッタTorta fritta。など。

カプチーノとニッョコ・フリットの食べ方↓

モデナはグルメにとっての理想郷と言われる街。
モデナの紋章に書かれた街のモットーは、「avia pervia」/難しく考えないで生きていく。

モデナの名物はバルサミコ酢とフェラーリだけじゃない。
モデナでクリスマスイブに行列ができるのはパニーノが美味しい店。↓
ちなみにこの店はbar Schiavoni。
流行には踊らないけど伝統の習慣には妥協しないモデナの人たち。



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地方料理のお勧め本、イタリア・イン・クチーナ
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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...