2020年11月14日土曜日

グレース王妃はサヴィーニでマリア・カラスを待ちながらくグリッシーニを3袋平らげたんだって。

イタリア料理のABC、2品めはグリッシーニです。
2003年9月号の「総合解説」にはこんな話が載っていました。
トリノ生まれのグリッシーニ、ピエモンテの人が信じる美味しいグリッシーニの条件は、下の動画のように“stirati a mano/手で伸ばす”こと。

転がすのではなく、引きずりながら滑らせるのだそうです。
グリッシーニのリチェッタは「総合解説」2019年1/2月号P.28
トリノの手作りグリシーニは、ありきたりの味の大量生産品とはまったく違うものなんだそうですよ。
グリッシーニの美味しさを語るこんなエピソードもあります。
ある晩、モナコ王家の人々が、マリア・カラス、オナシスと一緒にミラノのサヴィーニで食事をしたころ、遅れているマリア・カラスを待つ間、グレース王妃はグリッシーニを3袋も平らげてしまったという。
VIP客から片時も目を離さなかった店のマネージャーの証言だって。
スカラ座のスターだったマリア・カラス↓

リソルジメントの最中の1850年に建立されたトリノのサヴォイア広場のオベリスクの土台には、写真はこちらトリノ市民が選んだ街のシンボルが埋められている。
当時の硬貨、米などの穀物の種、バルベーラ1本、そしてグリシーニが1箱だそうです。

1668年に、トリノで突然伝染病が発生した時は、カルロ・エマヌエーレ王が、清潔でよく火を通した二度焼きパンを造るように命じました。
すると、アントニオ・ブルネーロなる人物が、自分はまさにそのようなパンを開発中です、と声を上げました。
生地(ゲルセ)を1mほどに細長く伸ばすので、名前はゲルシーノだと言ったとか。

でも、もっと前の時代の記録も残っていて、1663年にパリで出版された伊仏辞典にグリッシーニという言葉が載っているそうです。
グリッシーニのバリエーションは無数。
ポッキーはちっちゃいグリッシーニだよね。



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総合解説

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