(CIR9月号)の記事の解説、今日からのお題は。“トロペア風フィレイヤ”です。
最大のヒントは、“トロペア風”という言葉。
トロペアは、カラブリアの美しい町です。そのビーチはヨーロッパで一番美しいとも言われています。
この町から西のヴァティカ―ノ岬までの40㎞あまりの海岸線は、その美しさから神々の海岸と呼ばれています。海岸添いで一番大きな町が、トロペア。この岬の上に建っているのが、トロペアのシンボル、サンタ・マリア・デッリゾラの至聖所です。ビザンツ様式の古い修道院。
この岩山のてっぺんからはストロンボリ島が見えます。
カラブリアから見る夕暮れのストロンボリ島。ユリシーズの物語の舞台。
そしてトロペアと言えば赤玉ねぎ。
イタリア中に知れ渡っている名物です。甘くて軽い、dolce e leggeraというのがキャッチフレーズ。抗酸化物質も豊富。カラブリアにこの玉ねぎが伝わったのはフェニキア人の時代だそうです。現在は主に沿岸部で栽培されています。特徴は、甘さ、肉厚さ、デリケートで軽い香り。オーブンで焼いたり、ゆでて、または生でサラダやフリッタータに加えます。酢漬けやジャムにしても、熟成チーズに添えても美味しい玉ねぎです。
(CIR10月号)はまもなく発売です。
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