今日のお題はチケッティです。
(CIR)9月号の記事によると、チケッティはラテン語でかなり小さい、という意味のciccusが語源。小さな厨房で造るチケットを出す店がバカーロ。
そのキーワードは庶民的居酒屋、安い、小さい。
典型的な料理はサルデ・イン・サオール。
オステリア・ド・スパーゴのフランチェスコ・ムナリー二シェフが作ります。きのうの動画でバカーロは消滅する、と言っていた人ですね。
人件費、材料費、交通費、光熱費など、全てが値上がりしている昨今、安くて小さなつまみを出す居酒屋は、かなり苦戦しているようです。
それでも、ベネチア料理の根底にあるチケッティの精神は不滅です。
イワシのイン・サオール
イワシのイン・サオール、ゆでたじゃがいも、肉の残り物のポルペッテ、脾臓のベネチア風、バッカラのポレンタ添え、冷たいパスタ・エ・ファジョーリなどが典型的なチケッティ。レバーのベネチア風が有名ですが、庶民にとってはレバーは高級すぎて、庶民は脾臓で造っていたそうです。
華やかなイメージのあるベネチアですが、庶民はかなりの倹約家。
ベネチアの伝統料理
ベネチアの華やかな上流階級の象徴、ハリーズ・バー。
『ハリーズ・バー』
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