2025年1月16日木曜日

安さと小ささがキーワードのチケッティ。でも、ベネチアの魔法がかかるとすごく魅力的になります。たとえ半分に切ったゆで卵にアンチョビを楊枝でとめただけでも。

今日のお題はチケッティです。
(CIR)9月号の記事によると、チケッティはラテン語でかなり小さい、という意味のciccusが語源。小さな厨房で造るチケットを出す店がバカーロ。
そのキーワードは庶民的居酒屋、安い、小さい。
典型的な料理はサルデ・イン・サオール。
オステリア・ド・スパーゴのフランチェスコ・ムナリー二シェフが作ります。きのうの動画でバカーロは消滅する、と言っていた人ですね。
人件費、材料費、交通費、光熱費など、全てが値上がりしている昨今、安くて小さなつまみを出す居酒屋は、かなり苦戦しているようです。
それでも、ベネチア料理の根底にあるチケッティの精神は不滅です。

イワシのイン・サオール

イワシのイン・サオール、ゆでたじゃがいも、肉の残り物のポルペッテ、脾臓のベネチア風、バッカラのポレンタ添え、冷たいパスタ・エ・ファジョーリなどが典型的なチケッティ。レバーのベネチア風が有名ですが、庶民にとってはレバーは高級すぎて、庶民は脾臓で造っていたそうです。
華やかなイメージのあるベネチアですが、庶民はかなりの倹約家。
ベネチアの伝統料理

グイド・トンマージの地方利用理シリーズ『クチーナ・ディ・ヴェネチア・エ・ラグーナ

そういったことを知ったうえで見ると、チケッティの料理から始まるこの本のベネチア料理は、ゆで卵にサンドイッチにポルペッテと、とても庶民的。

ベネチアの華やかな上流階級の象徴、ハリーズ・バー。


かなり慎ましいチケッティも、ベネチアの魔法でイスやテーブルのないバカーロで立ち食いしていても、とても魅力的に見えます。


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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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