今日のお題は“チケッティcichetti”。(CIR9月号P.19~)の記事の解説です。
チケッティと言えばベネチアです。
初めてベネチアに行った時は、張り巡らされた水路にゴンドラが行き来する光景に魅了され、街の中に、こんなすてきな習慣があるなんて、気づきもしませんでした。そういえば、某夢の国は、ベネチアのような雰囲気ですが、チケッティを出す店は、多分ないですよねー。ベネチアに行かないと体験できない。
何度か行くうちに、チケッティ、オンブラ、バカーリなど、ベネチアの楽しい面も知るようになり、すごい勇気を振り絞って、若い地元民ですし詰めのそのうち1軒に入って見ると、なにこれ、超楽しい。特にワイン好きなら、ドはまりします。
それ以来、私がベネチアに行く目的はチケッティ巡りになりました。
今月の(CIR)の地方料理は、このチケッティの特集です。チケッティを出す店がバカーロ。
ベネチアのバカーロ巡り
チケッティはベネチアの食の伝統を感じられる。
バカーリになる前、それらの店は安く食べることができるオステリアでした。ベネチアの庶民料理を出していましたが、リチェッタは次第に消滅し、現在のチケッティはフィンガーフードのことになっています。
一番古いバカーロは、1462年開業のド・モーリ。
ここはもう伝説の店として観光客が必ず訪れる店。
リアルトのド・スパーデも老舗の一つ。下の動画の人はド・スパーデのオーナー。この店はベネチアの最後のバカーロと言ってます。ベネチアからバカーロが消える理由についても説明しています。
これらの料理の中でも最も安いのは“スカルトッソscartosso”というフリット。
スカルトッソ
ナポリのクオッポのアドリア海版だと書いてありますが、港町にはどこにもこのような、小魚のフリットミストがあります。
ナポリのクオッポ
チケッティの話、次回に続きます。
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