2025年1月23日木曜日

スパゲッティの人気が出なかったベネチアでパスタと言えば、ビゴリ・イン・サルサ。ユダヤ料理がルーツの肉食を禁じられた金曜日のメニュー。

今日のお題は、ベネトのパスタ。
とは言うものの、ベネトでは乾麺のパスタは広まりませんでした。
私はベネチアで最初に食べたスパゲッティは、楽しみにしていたイカ墨のスパゲッティを食べましたが、実は、これは正確にはベネトの食文化ではイレギュラーな1品。
どちらかと言うと、スパゲッティではなくイカ墨のリゾットの方が米が広まっているベネトの食文化の本流に近いかも。

もちろんコウイカはべルチアの人気の食材。
イカ墨のスパゲッティ。期待するのは食べると歯が真っ黒になるくらい濃い墨。

ベネチアのリアルトの市場のコウイカ。

イカ墨のチャルダ

イカ墨のリゾット

乾麺のパスタの人気があまりなかったベネチアで、唯一の例外と言われるのがビゴリです。
ベネチアのユダヤ人の料理の一つでした。
ビゴリの定番、“ビゴリ・イン・サルサbigoli in salsa”は、クリスマスイブやヴェネルディ・サント、または金曜日といった肉食を禁じられた日に食べる料理。ただし現在はいつでもあります。

2度目のべネチアでは、イカ墨のスパゲッティもいいけど、金曜日にビゴリ・イン・サルサにトライしてみて。
ベネチアは、初めて行った時はお上りさんの定番を経験することになるけど、2回目以降が、ほんとのベネチアが知れて楽しい。

ビゴリ・イン・サルサ

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