2023年12月8日金曜日

海水と太陽と風から生まれる海塩。サーレ・アルティジャナーレのトラバニの塩田は、渡り鳥の楽園。

今日のお題はイタリアのもう一つのブランド塩、トラバニの塩sale di Trapaniです。
こちらはシチリア北西部の自然保護区にあります。
未精製の海塩で、一切の処理を加えていません。マグネシウム、カリウムなどのミネラルが豊富で、白くて湿り気があり、強い味が特徴です。
そもそも海塩は塩田で海水から複雑なシステムで海水を蒸発させて直接塩を取ります。トラバニの塩は、2012年にIGPに認定されているEUに認められた塩です。イタリア全体では約20軒の塩田が稼働しています。

トラバニ。海岸線が低い沿岸部に塩田がある。


トラバニの食べ物

日当たりがよくて風が強いトラバニの塩田。


トラバニのまだ湿った塩。塩は海水と太陽と風から生まれます。

塩は大切な交易品で、古代ローマの兵士の給料(サラリー)でした。自然保護区になっている塩田は、野生動物のすみかでもありました。トラバニの経済を支えていた塩ですが、第二次大戦後塩の生産量が減り、トラバニでは環境保護に力を入れるようになり、一層の品質改良に取り組みました。今ではサーレ・アルティジャナーレと呼ばれています。

トラバニでバードウオッチング。


(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)
=====================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。

[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず)最新情報はすべてブログでお知らせします]

====================================


0 件のコメント:

コウイカは墨だけじゃなく、ラッテ(卵)もある。

コウイカの卵について、全然知らなかったのですが、調べていくうちに、とても興味深いものだということが分かってきました。コウイカseppiaはアドリア海の産物でベネチアの名物。 という訳で、ベネチア料理のお薦め本、『 クチーナ・ディ・ベネチア・エ・ラグーナ 』 を見てみました。すると...