北へ南へと、今月の(CIR)のリチェッタは、飛び回ってますが、今日の料理は、きのうのパスタつながりで、シチリアのパスタ。
“シチリア風カネロニCannelloni alla siciliana”です。(CIR10月号)のリチェッタはP.10。
そもそもカネロニは、シチリア語ではcannidduniとか言うらしいですが、お祭りや祝日、日曜日のリッチな料理。
ほうれん草とリコッタのカネロニ。
ほうれん草とリコッタの具を乾麺に詰めるカネロニ。もっとリッチな具なら、牛肉とカチョカバッロなど。モダンバージョンはパスタじゃなくてクレープに詰めます。
カネロニは、パスタの分類でいうと、詰め物入りの生麺のパスタ、パスタ・リピエーナpasta ripiena。代表的な詰め物入りパスタはラビオリ。四角や三角、丸、半円形などが一般的ですが、カネロニはベースの四角い平らな生地、パスタ・リッシャを巻いて筒形にしたかなり現代的なパスタ。
ラグーを詰めたカネロニ。
クレープのカネロニ。
フランス料理の影響がパスタにまで及んでいる例の一つですが、クレープの他に、シュー生地もパスタの世界に入り込んでいます。クレープはカネロニ以外にも、細く切ってタリアテッレにしてブロードに入れたりします。アブルッツォでは、スクリッペッレscrippelle と呼んで地方料理の中にしっかり入り込んでいます。
スクリッペッレ。
ブロードによく合います。
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■ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
■ブログ『イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
、(CIR2021年10月号)
“ブランカート・クチーナ・シチリアーナ”シリーズ
スローフードのスクオラ・ディ・クチーナシリーズ
『スーゴとソース』
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