2023年12月5日火曜日

アマレットでざらざらのピエモンテのブディーノ、ボネ。フランス系のドルチェやパンならトリノ。

(CIR9月号)のリチェッタから、きのうは見た目のインパクトが大きかったドルチェの話をしましたが、今日はグルメガイドに登場した街、ブラの記事から、Bonetです。リチェッタと写真は(CIR9月号P.38)ですが、『Sale & Pepe』誌には1/47ページ大の迫力のある写真が載っています。

ボネ(ブネ)BONET。

ピエモンテの宮廷にルーツがある中世後期やルネサンスのドルチェ。1861年にイタリア王国が誕生し、トリノがイタリアの首都になって全国区のドルチェになりました。

トリノ。南イタリアにどっぷり浸ってからトリノにやってくると、その大都会っぷりにびっくりします。

トリノのサボイア家の王宮群は世界遺産。

ボネは、スプーンで食べるドルチェ、いわゆるブディーノ(プリン)です。ピエモンテ料理の締めくくりには欠かせないものです。ピエモンテのオステリアやトラットリアのドルチェの定番は、ボネ、ザバイオーネ、パンナコッタ、ぺスケ・リピエーネ。
ブディーノの見た目は、さほどインパクトのあるものではないと思っていたのですが、今月のこれにはやられました。まず、表面がツルツルじゃなくて、砕いたアマレットでざらざら。一説には、ボネットと言うのはピエモンテの方言で帽子の型をした型の名前のこと、と言われていますが、かなり高いエンゼルざらざ型を使っているようで、山のようです。中央に空いた穴は火山の噴火口のようで、ココア入りの濃厚な生地が半分とろけだして流れ出ています。
生地はランゲ地方名産のヘーゼルナッツとラム酒入り。
ありきたりのチョコレートプディングが、ピエモンテ、トリノ、ランゲという地方性が加わると、別のデザートに変身します。

パティシエ、ルーカ・モンテルシーノのボネ。

なめらかではなく、材料を粗く混ぜています。アマレットもかなり雑に崩しします。

トリノの行列ができるパスティッチェリーア、ファルマチーア・デル・カンビオ。この動画は3時間並んだ結果だって。今すぐ並びたくなる・・・。ただしイタリア人でも糖尿病になるかも、と思う。
フランス系のドルチェやパンなら、サボイア家が作り上げたトリノが一番かも。

トリノのファルマチーア・デル・カンビオは立方体のクロワッサン、クルービックが名物。


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