2021年9月27日月曜日

トロペアの赤玉ねぎ、ンドゥーヤ、唐辛子はカラブリアの美しいビーチにも負けないくらい観光客を惹きつける。

きょうの(CIR)の料理はアぺリティーボの2品目。
“赤玉ねぎのカラメッラート、ラズベリービネガー風味”です(リチェッタは今月のCIR-P.3)。

このリチェッタ、原文では玉ねぎはcipolle rosse、となっています。
直訳すれば赤玉ねぎですが、日本では、紫玉ねぎ、と言うので何色と訳すか、いつも迷います。
玉ねぎの色にこだわるのはイタリア人も一緒で、白か赤か黄色(dorata)か、いつもきっちりさせたがります。
市場では、玉ねぎくださいというと何色の?ときかれるので、自分が何色の玉ねぎを買いに来たのか、買う前にはっきりさせとかないといけないのです。
なのでイタリアの皆さんは玉ねぎの色による特徴の違いをよくご存知です。

今回使う玉ねぎは赤玉ねぎ。イタリアの赤玉ねぎと言えば、一番有名なのがチポッラ・ロッサ・ディ・トロペアcipolla rossa di Tropea。赤玉ねぎと言えば、たいていこれです。
この名前、多分、聞いたことありますよね。
で、トロペアってどこ?
カラブリアです。
トロペア↓
想像していたのとだいぶ違う美しい場所
玉ねぎ食べに行こうかな、なんて気にもなるなあ。

トロペアの赤玉ねぎは、独特の土壌と気候の元で栽培されて、甘くてマイルドなのが特徴。

甘くて赤い玉ねぎの定番の調理方法がカラメッラート。

さらに今回は玉ねぎをブラザーレする前にラズベリービネガーでマリネしています。

アグロドルチェ風味のカラメッラートはフレッシュチーズにも熟成チーズにも合うので、プリーモサーレとパルミジャーノなど、熟成状態の違うグルメなチーズの盛り合わせにもバッチリ。パンにのせてクロスティーニにして添えれば、立派なアペリティーボ。さらに野菜のクリームスープと軽いパスタがあれば軽い夕食になります。
トロペアの赤玉ねぎのカラメッラート↓

カラブリアにはンドゥーヤに唐辛子という名物もありました。
カラブリアの特産品、
トロペアの赤玉ねぎ、ンドゥーヤ、カチョカバッロのスパゲッティspaghetti 'nduja, cipolla ei Tropea e caciocavallo


材料:
トロペアの玉ねぎ・・3個
EVオリーブオイル・・大さじ4
・トロペアの玉ねぎ3個のみじん切りを油大さじ4でソッフリットにし、レードル1杯の湯をかける。ンドゥーヤ80gを加えてほぐし、火を止める。
・スパゲッティ360gをゆでて玉ねぎのフライパンに加えてあえ、カチョカバッロに少量ずつ入れてあえる。
カチョカバッロはグリルしたり炙って熱して溶かして食べるチーズ。それを皮だけ残して器にするというすごい料理でした。

ンドゥーヤはトウガラシ入りの塗れるサラミ↓

カラブリアの食文化は、普通のイタリアンを軽く超えています。

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