2021年9月7日火曜日

カボチャはミラノからマントバまで続くバッサ・パダナ地方の名産品。

今月の(CIR)から取り上げるイブの伝統料理。
今日はカボチャのトルテッリ(リチェッタはP.23)。
これはイタリア料理全体で見ても有名な詰め物入りパスタ。
ロンバルディアのマントバの伝統料理。
ポー河流域のバッサ・バターナ地方の街、マントバ↓
-

バッサ・パダーナ地方はミラノからマントバまで続いています。
ミラノを含むこの地方はカボチャの産地。
ミラノでカボチャ料理食べたことなかったなあ。
マントバと言えば、ゴンザーガ家とカボチャ。
カボチャのトルテッリは
ゴンザーガ家の宮廷料理として生まれたパスタです。
でも、イタリア中に広く普及していて、トルテッリはイブの夜に、どこの家庭でも食べる料理でした。
甘さと塩気の組み合わせというルネサンス風料理の名残とも言われています。

イタリアで栽培されているカボチャには様々な品種があります。↓

マントバ・カボチャはアメリカの品種で別名デリカカボチャ(バターナッツカボチャ)のハイブリッド種。マントバで多く栽培されているのはヴィオリーナという品種。
この名前、聞いたことがあると思ったら、今月の(CIRの“パルマ”の記事に写真を載せていました。P.33)カボチャのトルテッリに使われるカボチャとして知られているそうです。エミリア・ロマーニャ地方ではおなじみのカボチャのようですね。
黄色い締まった硬い実で、種の割合が少なく、ヘーゼルナッツのような後味があります。

ズッカ・ヴイオリーナ↓

マントバのカボチャのトルテッリ↓

カボチャだけでなく、マスタードを利かせたフルーツ(スライスしたりんごや洋梨)のシロップ漬け、モスタルダもマントバの名物で、トルテッリにも入る。

マントバのモスタルダ↓

カボチャのトルテッリが名物料理のマントヴァの店、トラットリア・ドゥエ・カヴァッリーニ(webページ)↓

アンティカ・オステリア・アイ・ラナーリもカボチャのトルテッリが有名。長い歴史がある小さなオステリア。スローフードのプレシディのサルーミの盛り合わせ、カボチャのトルテッリなど定番マントバ料理を出す。予約するほうがよい。

モダンなイタリア地方料理書のお勧めは、ミラノ出身のダヴィデ・オルダーニシェフの『メイド・イン・イタリー



------------------------------------------------------- 
=====================================


0 件のコメント:

フランチェコルタDOCGはラベルにスプマンテとかメトド・クラシコといった表記が一切ない。フランチャコルタという名前には品質も醸造方法もすべてが含まれているので、それ以外の記述は禁じられているのだ。プライド高そうなワイン。

今日のお題は、シチリア発の世界的人気のストリートフード、アランチーニに合うワインです。 (CIR4月号)の記事で、アランチーニと組み合わせたのは“フランチャコルタ・ウベルティ・キンクエ”でした。 フランチャコルタ フランチャコルタ・ウベルティ 動画で飲んだ気分に。 フランチャコル...