2021年9月26日日曜日

チップスのコーヒー風味

今日から日本語解説(CIR)の1月号の話に入ります。
まずは1月のリチェッタ。
1品目(P.2)はaperitivoアペリティーボ“チップスのコーヒー風味”。
ベジタリアンでグルテンフリーな料理です。
それにしても、“チップスのコーヒー風味”って、流石に聞いたことないなあと思ったのですが、
イタリアには、コーヒーに対して異常なまでの愛情を注いでいる地域がありました。
これは多分、この地方の住民が考えた料理なのでは・・・。
その地域とは、もちろんナポリ。

そしてナポリ人はコーヒーに対するこだわりがすごい。コーヒーをいれる道具はモカで、うんちくを語りだすと止まらない。↓

この情熱は、濃いコーヒーへの渇望と言い換えることができる。
モカの水を入れるところにコーヒーの粉をスプーン1杯入れておく、と言ったのは、確か映画監督でナポリが誇るナポリ人のヴィットリオ・デ・シーカ。


ナポリのカフェ文化の殿堂、『カフェ・ガンブリヌス



チップスのコーヒー風味のリチェッタは、写真(こちら)を見る限り、チップスに軽くコーヒーの粉を振りかける程度で、むしろポイントなのが一緒に散らすsale in fiocchiことマルドン塩↓
イタリア料理のリチェッタには最近よく登場する塩です。




=====================================




0 件のコメント:

ベネチアのボッタルガ

アドリア海のコウイカの話をしてきましたが、ベネチアがあるベネト州は、アドリア海の他にも、デルタ・デル・ポーと呼ばれるラグーナ(潟)や、イタリア最大の湖、ガルダ湖ともつながっています。 ベネチアとラグーナ ラグーナとデルタ・デル・ポー ガルダ湖 ベネトの海につながる地方だけでもこん...