2021年6月27日日曜日

揚げポレンタ、スカリオッツィはイタリアの国民食。

きのう紹介したバーリ・ベッキアのストリートフード、scagliozzi。
ストリートフードのお勧め本、『ストリート・フード・アッラ・イタリアーナ』 
では、カンパーニア料理として扱われています。
完全に、ナポリ名物の揚げ物料理の1つでした。


ナポリのフリットは、それ自体が、ピッツァやパスタと同様の一つのジャンル。
バーリのscagliozziはバーリ訛りだとズガリオッツィ。ナポリではスカイウッツ・・・、と言っているように聞こえます。
とにかく、ナポリ人なら名前を聞いただけで涎が出てくるような、揚げ物のなかでも大人気のストリートフード。


バーリのズガリオッツィ↓

ベースはどちらも濃いポレンタ。パーリ風とナポリ風の違いは、形。ナポリは三角形です。
scagliozziとは、小片にするという意味。拍子木型よりチップスのほうが語源に近いかも。

ところが『ストリート・フード・アッラ・イタリアーナ』 によるとて、フォッジャもスカリオッツィが名物として知られているらしい。
フォッジャのスカリオッツィ↓

フォッジャはこんなとこ↓

とにかく、ポレンタ・フリッタは、イタリア人のソールフード。ナポリかバーリかフォッジャで食べ比べてみたいですね。


ポレンタ・フリッタのバリエーションの一つ、ポレンタ・チップス↓
拍子木状に切って揚げる。フレンチフライより美味しそう。



“GT地方料理シリーズ”の『クチーナ・ディ・ナポリ

から、スカリオッツィscagliozziのリチェッタを訳してみます。
材料/6人分
水・・800ml
ポレンタ粉・・200g+打ち粉少々
塩、こしょう
揚げ油(ピーナッツ油)

・水を沸騰させて塩を加える。ポレンタ粉を振り入れてかき混ぜながら鍋肌から剥がれるようになるまで煮て、濃いポレンタを作る。
・薄く油を塗ったバットにあけて表面を平らにし、少なくとも翌日まで、完全に冷ます。
・裏返して台にあけ、長方形に切ってさらに三角形に切る。
・ポレンタ粉をまぶし、熱した油で少量ずつきつね色に揚げる。
・シートにとって油を切り、塩、こしょう(好みで)して熱々をサーブする。

バーリ風でもナポリ風でもいいけど、とりあえず、ポレンタ・フリッタが食べたくなった。
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