2021年1月7日木曜日

リビエラ・ポネンテは、かつては南の人が出稼ぎに行った北の工業地帯から、リッチなシニアが太陽と花を求めてやってくるパラダイス。

今日のお題はリビエラ・ポネンテです。
海に囲まれたイタリアの沿岸部は、どこにも素敵な名前がついています。
リビエラは、ずばり沿岸という意味ですが、中でもリグーリアの沿岸部は、南フランスのニースから続く、北イタリアから近い高級リゾートとして、沿岸部の中でも独特の魅力をたたえた地域。
太陽と花に象徴されるリグーリア。その沿岸部は通称イタリアンリビエラと呼ばれ、北イタリアや北ヨーロッパ人、北米のシニアの憧れの地。↓


北イタリアは、トリノ、ミラノ、ジェノバの“工業トライアングル”を中心とする工業地帯として栄えました。
中でもジェノバの特徴は、海に面していたこと。ルネサンスやそれに続く時代の、世界の主要な港の1つでした。
そのため、リグーリア料理には各地の食文化が取り込まれています。逆に北ヨーロッパに最初に硬質小麦粉のパスタを伝えたのはリグーリア人でした。
リグーリア料理はスパイスをさほど多用しません。バジリコと中東産の松の実があれば、十分だったのです。バジリコのペーストのパスタはリグーリア人の交易の才能から生まれたパスタでした。

リビエラ・ポネンテは、ティレニア海に面してはいても、今まで見てきた南イタリアとは、かなり違う世界です。
リグーリアの沿岸部は、ジェノヴァを境にして西がリビエラ・ポネンテ、東はリビエラ・レバンテと呼ばれます。
今回取り上げるのは西のリビエラ・ポネンテ↓
工業地帯から1時間で行ける別世界。
代表的な街はインペリアやサンレモ。

リグーリアをイメージさせる典型的な食材といえば、アンチョビ、バジリコ、松の実、エキスラバージンオリーブオイル。
料理なら、フォカッチャ、ファリナータ、ペーストといったところ。

料理の話は次回に・・・。


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総合解説
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